...倉地氏に迷惑をおかけした金銭上の事については前便に書いておきましたから見てくださったと思います...
有島武郎 「或る女」
...前便に、もう蚊帳を奪はれたと云つたでしよう、それがまたきのふから僕等の室に障子まではまつたのです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...変な悪魔の符号みたいなものです」僕が手帳を出して前便に記した図形を書いてお見せした...
江戸川乱歩 「悪霊」
...前便の不備の補足かたがた早速御一報に及ぶ次第なのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...我らが前便を書き終えた当日までペンを遡(さかのぼ)らせなければなりませぬ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これで何故我々が前便をただちに海に投ずることをせず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...前便と同じ手蹟(しゅせき)で...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...〔日本 明治31・2・24〕七たび歌よみに與ふる書前便に言ひ殘し候事今少し申上候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...この猫は前便に書いた猫...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういうことも私は、前便で書いた、芸術は在らしめること、客観的に在らしめなければ、どんなよい意図もないに等しい、というあのことを感じ直させました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稲ちゃんは前便で書いたとおり保田...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きのうの朝までは前便に書いたと思いますがひる十一時四十分 六・四 夕午後五時半 六・三 夜九時 六・六食事 十二時半 食六時半 就眠九時四十分今朝起きたの七時半...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう感情的なものにこだわっていたこと(前便...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...前便で話していたように会だらけの日でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十二日から十三日までの暮し模様は前便のとおり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...前便かきおとしの記録のことだけを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう前便でおわかりになったでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...前便に申上候井上の嬢さんに引き合せくれんと...
森鴎外 「独身」
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