...七――実はこの時から数えて前々年の秋...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...野田は前々年に法学士になるとすぐ...
犬養健 「朧夜」
...前々年度の予算表や...
犬田卯 「瘤」
...これはマーク・トウェーンの第二の作品が出た一八九四年(明治二十七年)の前々年...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...卒業する前々年同じ大学の女学生で名前はハッキリしませんが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...前々年の夏とかに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それはその前年も、前々年も、即ち昭和二十五年も四年も、電力事情が敗戦後の国としては予想外によかったからである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...前々年の暮、ベリション夫人に古セーヴルの修理の依頼を受けていたが、伸び伸びになっていた...
久生十蘭 「悪の花束」
...更に前々年は脆くも大敗の憂目を嘗めてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...「H」大は前々年度の優勝派で...
牧野信一 「サクラの花びら」
...前々年は「男の顔」と題して大二郎のブロンズ・マスクを...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...その前々年惨殺された大杉栄の遺児だったからである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...尾藤二洲の病免は前々年文化八年十二月十日で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから今一つは前々年の経験...
柳田国男 「予が出版事業」
...今に始まったことでなく、前々年、北ノ庄陥落のときも、小牧戦の間にも――である...
吉川英治 「新書太閤記」
...前々年の著述である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...景虎の川中島の合戦の前々年のことである...
和辻哲郎 「鎖国」
...前々年に長崎へ着いた新しい神父ジョアン・フランシスコが到着した...
和辻哲郎 「鎖国」
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