例文・使い方一覧でみる「前々から」の意味
スポンサーリンク...それに補助団のその出版費となるべき皆様から出して頂いた金もずつと前々から雑誌の維持の方にうめあはせにまはされて殆んど出版の出来る程残つてはゐませんのでその方からして何とかしなければならぬ有様です... 
伊藤野枝 「編輯室より（一九一五年四月号）」
...そこから出たところの明き地を前々から安く借りて...
岩野泡鳴 「猫八」
...前々からときどき不思議によく当る直感作用をもっていた...
海野十三 「深夜の市長」
...前々から擬（こら）した饗応（もてなし）の趣巧も...
薄田泣菫 「茶話」
...」「前々から十分込み入ってますよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...前々から従妹と婚約がしてあった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...そういうことは前々からの意見なので...
豊島与志雄 「女と帽子」
...それに前々から胸の病気もあるし...
永井荷風 「来訪者」
...前々から今の御新造――先代には妹さんのお辰さんと一緒になる約束でしたかい」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「井上玄蕃様は木偶（でく）も同様、あとは馬子（まご）と青侍が二人だけ、銭形の親分の目さえ光らなきゃ、六千両はこっちのものと、計略は前々から、練りに練られました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そう言えば前々から皮肉とか冷笑とかがあったわ！ あー！ 私は防げたはずなのに」彼女はかつてそうであった大貴族の婦人らしく頭を上げた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ここへ来る前々から考へ続けてゐたことだつた...
北條民雄 「戯画」
...この家に対しては前々からこの上もなく怒つてゐるのであつたが...
牧野信一 「酒盗人」
...運悪く十郎に閲読を乞ふために前々から預けてあつた「愚かな朝の話」と題する一篇があり...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...私も前々から同じ無職のゆくたての上で...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...前々からおっしゃってくださいますのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...前々からの家風であったろう...
柳田国男 「故郷七十年」
...前々から武蔵の人物をよく知っているので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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