例文・使い方一覧でみる「前々から」の意味

...前々から決めておいた事は決めて置いた事として... 前々から決めておいた事は決めて置いた事としての読み方
石川啄木「足跡」

...私の方では前々から決めてゐた事でもあり... 私の方では前々から決めてゐた事でもありの読み方
石川啄木「足跡」

...前々からあったけれど... 前々からあったけれどの読み方
海野十三「空襲葬送曲」

...さればといって前々から準備すれば洩れるおそれがある... さればといって前々から準備すれば洩れるおそれがあるの読み方
大鹿卓「渡良瀬川」

...前々からの教によつて國土を生み成した時のことを知り... 前々からの教によつて國土を生み成した時のことを知りの読み方
稗田の阿禮、太の安萬侶武田祐吉訳「古事記」

...前々から擬（こら）した饗応（もてなし）の趣巧も... 前々から擬した饗応の趣巧もの読み方
薄田泣菫「茶話」

...尤も前々から君の噂はして居たが然うかね... 尤も前々から君の噂はして居たが然うかねの読み方
徳田秋聲「媒介者」

...もとはといえば親爺さんが前々から僕に含むところがあったからなんです...
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...前々から習字しておいて... 前々から習字しておいての読み方
豊島与志雄「蓮」

...これは、前々から、私がやっていたらしいが、洋燈の掃除について、一寸も叱った事の無かった父が「こら、汚い、もっと丁寧に掃除せんといかんがな」と、叱るようになってきた...
直木三十五「死までを語る」

...前々から孕（はら）んでいた財産争いが具体的になって... 前々から孕んでいた財産争いが具体的になっての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...たぶん唐櫃は前々から移しておいて... たぶん唐櫃は前々から移しておいての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...ちよいと見せてやりたいくらゐだ――とか何んとか」「半次はお糸さんを前々から知つて居たわけだな」「それに違ひありません...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...こういう御境界は前々から知れ切っていたから... こういう御境界は前々から知れ切っていたからの読み方
久生十蘭「玉取物語」

...金五郎は、仰天して、「大親方、なにをなさいます？」「玉井、わしは、前々から、お前を、永田組ではのうて、聯合組の大黒柱になって貰いたいと考えとった...
火野葦平「花と龍」

...前々から知っている人かえ？仙太　知っている段じゃねえや... 前々から知っている人かえ？仙太　知っている段じゃねえやの読み方
三好十郎「斬られの仙太」

...ずいぶん前々からの大切なお出入り先と心得ておりまする... ずいぶん前々からの大切なお出入り先と心得ておりまするの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...また、前々から、散陣的に、淀川の対岸から山崎方面へ出しておいた幾つかの部隊にも伝令をとばして、「勝龍寺へ籠（こも）って、防塁をかため、満を持して、敵を待て」と伝えさせた...
吉川英治「新書太閤記」

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