例文・使い方一覧でみる「前々から」の意味
スポンサーリンク...前々から私に「満州事変前後の内閣の事情を一度書け」と熱心に執筆生活に入ることをすすめていた前歴があるからである... 
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...「たうとうやつて参つたな」忠興は前々から...
薄田泣菫 「小壺狩」
...前々からの懸案なのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...それは、昨夜ではなく、前々からの、約束事だったらしい...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...井野老人は前々からの知り合いのように遠慮なく振舞った...
豊島与志雄 「波多野邸」
...「亀戸にや前々から引掛（ひツかゝ）りがあつたらしいのよ...
永井荷風 「にぎり飯」
...それに前々から胸の病気もあるし...
永井荷風 「来訪者」
...昼は前々から人でも頼まないと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうすることによって前々からの自分の見解にみずからの裏打ちを与えるのであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...すなわちOvule 卵子（胚珠は誤称）Nucellus 胚珠（今日珠心というもの）卵子の語は Oospore の場合に用いられている事があるがこれは前々からの訳語で無いからこれを取消しそれを卵胞子とすれば宜しい...
牧野富太郎 「植物記」
...大体もう前々からさがす位さがしてしまっていたのですから...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...私も前々から同じ無職のゆくたての上で...
三好十郎 「斬られの仙太」
...前々から覚悟している...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...村には前々からの生活ぶりをよく覚えていて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...弱味をつかまれて身を縮めたお蝶の艶な姿が、みだらな出来心を煽（あお）ったのか、すでに前々から、かくあるべき下心でいたのか、どっちにしろ三人のあぶれ者が、奥の手の爪を研（と）いで、獣情の目を燃やし出したのは始末が悪い...
吉川英治 「江戸三国志」
...前々から蜀軍の大半はすでに疲れていると聞かされているのでなおさらである...
吉川英治 「三国志」
...ここで書こうという意図は前々からの設定だった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...二「前々から、心ではお慕い申しておりましたが、主人や妻子を捨ててまで、御旗（みはた）の下（もと）へ奔（はし）る気にもなれず、きょうの戦いにも、平家方の陣におりましたが、深く考えてみると、折角のお旗挙げが、ここで挫折（ざせつ）したら、腐ったままの世の中が、まだ十年も二十年も続いてゆきましょう...
吉川英治 「源頼朝」
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