...削り立ての板には乾きの速い塗料を塗り...
薄田泣菫 「茶話」
...もし出来得べくんば四等以上にも出たる人の句を削り...
高浜虚子 「子規居士と余」
...いかに繊細に削りましても...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...下方の桑畑の透いて見える根つこにも路のわきの削りとつた赤土の肌の上にも一面にふりそゝいでゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その間に心を削り出さずとも優に一枚を描き終ることは出来る...
津田左右吉 「偶言」
...向い合せに坐っていた荒削りの食卓越しに...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...数千年来人間の脳の中にへばり付いていたいわゆる常識的な時空の観念を悉皆(しっかい)削り取った...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...その愛情はひたすら、天才を飼い馴(な)らし、平らにし、枝を切り、削り、香りをつけて、ついには天才を、自分の感受性や小さな虚栄心や平凡さと同程度のものとなし、自分たちの社会の平凡さと同種のものとなしてしまうのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それにしても先生のは少し削り過ぎやしませんか」と少し恨めしそうであったが...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...アアの鋭い縁(ふち)で削りとられるので...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...ゆつくり坐りこんで鵞筆(ペン)を殘らず削りあげた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...かけ上る駒の蹄に踏み散らす雲霧のあはひを見れば一歩の外己に削りたてたる嶮崖の底もかすかなることおそろし...
正岡子規 「かけはしの記」
...がりがり削り取るんだね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...顎鬚(あごひげ)を綺麗(きれい)に削り...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...削り取られているところへ――この飛報である――さらに濃い敗色を加えたことは蔽(おお)いようもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎬(しのぎ)を削り交わしている一組がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...より安全だが手間のかかる岩削り式に戻ることもできる...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...削り下した嶮崖の中に一筋の繩のきれが引つ懸つた形にこびりついてゐるその村の下を流れる一つの谷があつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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