...箱の上の木製の煙出しに入っている、焼串のような棒は、頭髪を一時的一定の形に置くものであり、煙出しの端からぶら下っている真鍮の曲った一片は、顔を剃る時、こまかい毛を入れるもので、床屋はこの端に剃刀をこすりつける...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それでとうとう鬚(ひげ)を剃るのをやめて...
鈴木三重吉 「デイモンとピシアス」
...それは髭を剃る以上に面倒くさいものであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...とりわけ月代を剃るのが嫌ひであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...月代(さかやき)を剃ると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...亜米利加(アメリカ)なんかじゃ顔を剃るのが流行(はや)っているのよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...どうしてそんな所まで剃るんだ?」「だってそうでしょ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...別にむずかしい事じゃないの」「どんな事さ?」「剃るなんて云ってゴマカして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...千人風呂にはいつて髭を剃る...
種田山頭火 「其中日記」
...訪ねるまでの時間内に湯屋で髯を剃る...
種田山頭火 「其中日記」
...顔を剃る、多少、気分がよくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...爪をきり顔を剃る...
種田山頭火 「松山日記」
...髯を剃るのを半分にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...剃ることには、尼妙了(みょうりょう)が「お陸様が剃(す)って下さるなら、頭が罅欠(ひびかけ)だらけになっても好(い)い」といって、頭を委(まか)せていたので馴(な)れた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...昔の方が剃るのは痛かったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...何でも睾丸(きんたま)にシラミが湧いたから剃るのだ……といったような事を話していたから...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...伸びた髯を剃るだけの用事ではなかった...
吉川英治 「治郎吉格子」
...仮りにもそれを剃る段になったら...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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