...主人に借りた剃刀(かみそり)で、髭を剃る...
梅崎春生 「幻化」
...あなたもその髭を剃るのですか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...女を見損つた位の不満足なら、髯を剃るか、頭髪(あたま)を刈るかすれば直ぐ忘れる事が出来るものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...床屋へ寄って顔を剃(そ)って来ればよかったっけ」「だってお前は剃るのが嫌いだったじゃないか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...別にむずかしい事じゃないの」「どんな事さ?」「剃るなんて云ってゴマカして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ふたゝびこゝで白髪を剃るどうでもこゝにおちつきたい夕月・朝風の青蘆を切る□・これだけ残つてゐるお位牌ををがむ□・あるだけの酒のんで寝る月夜・吠えてきて尾をふる犬とあるく・まとも一つの灯はお寺昨夜は幾夜ぶりかでぐつすり眠つたが...
種田山頭火 「行乞記」
...そして十三日ぶりに入浴して不精髯を剃る...
種田山頭火 「其中日記」
...顔を剃る、多少、気分がよくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...顔を剃る(理髪は入浴同様に気分を一新する)...
種田山頭火 「其中日記」
...ギリシアで剃るのは xurein でわが suri に通じる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...よく百姓たちが剃刀を持ち合はせてゐないところから髯を剃るのに使ふ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...風呂へ入って剃らないのは気色が悪いので剃る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ヒゲを剃る元気もなし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あんたらも私も毎日髭といふものを剃る...
室生犀星 「末野女」
...剃ることには、尼妙了(みょうりょう)が「お陸様が剃(す)って下さるなら、頭が罅欠(ひびかけ)だらけになっても好(い)い」といって、頭を委(まか)せていたので馴(な)れた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...昔の方が剃るのは痛かったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...何でも睾丸(きんたま)にシラミが湧いたから剃るのだ……といったような事を話していたから...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...仮りにもそれを剃る段になったら...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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