...ちょきちょきと細(こま)かに俎(まないた)を刻む音...
泉鏡花 「霰ふる」
...探偵の夜光時計が二分を刻むごとに...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...懐中時計の秒を刻む音が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...煙草を刻む時には誰だってポケットナイフを使いますからね...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それだけの像を頭の中で刻むのに...
豊島与志雄 「反抗」
...多くの伝説あるグロテスクを刻むことに慣らされた老石工も...
中里介山 「大菩薩峠」
...(明治三十四年作)反歌とこしへに山は立てども生けるもの杉にしあれば枯れにけるかも再び佛頂山を望みて作歌一首石刻む佛の山は青菅のしげき茂峯(しげを)に雲たちわたる(明治三十五年六月作)靈藥之歌并短歌八十綱をもそろに懸けし...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...当惑の眉を思案に刻む...
夏目漱石 「薤露行」
...わが草木(さうもく)とならん日にたれかは知らむ敗亡の歴史を墓に刻むべき...
萩原朔太郎 「宿命」
...挽ききるにしろ、刻むにしろ、どうでも手に負えないというような代物じゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...切るにしろ刻むにしろ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...のちのちまで残る印象を刻むことができるのです...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...早間に刻む拍子木の音いろとともにスルスルと御簾が下りていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...西洋人の所謂(いはゆる)余りに人の好い亭主を刻む木とは...
森鴎外 「魔睡」
...自らの名を刻むにしては...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰が画き誰が刻むとも...
柳宗悦 「工藝の道」
...そのあゆみは彼が時を刻む音の圏外にいることをごうぜん(傲然)と示すものであり...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...ギクギクと刻むでいつた...
若杉鳥子 「烈日」
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