...なお日本の刻み煙草のロシアの紙巻よりも柔かなるが如し...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...煙管へすぱりすぱりと息を通して刻み煙草をつめ...
犬田卯 「錦紗」
...がん首の根がつぶれた煙管(きせる)に刻み煙草をつめ初める...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...刻み煙草というように...
大杉栄 「日本脱出記」
...煙草屋から刻み煙草を?」「そうなんです...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...刻み煙草一服吸う位の時間を置いて...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...煙草屋(たばこや)の茂助(もすけ)と云う刻み煙草を売る男が入って来た...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...昨晩あれだけあった刻み煙草の山は何もなくなっていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...一オンスの刻み煙草をやればよろしい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...五匁玉(もんめだま)の刻み煙草を持って来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...粉ばかりになった刻み煙草(たばこ)を吸っていた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...刻み煙草に火をつけながら...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...書類や、地図や、さまざまの図表、六分儀、クラウゼン式測深器、バフマン氏気圧計、猟銃、携帯電灯、鉱山用のハンマーと小鶴嘴(こつるはし)、罐詰、刻み煙草、雑多な書籍、そんなものを背にして、肩幅の広い、頑丈な、六尺一寸のヤロスラフスキー博士が掛けている...
久生十蘭 「地底獣国」
...刻み煙草と巻紙があれば嬉しいですね」小男がうなずいて喜んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「できますから」刻み煙草の瓶をとり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...刻み煙草をひとつまみして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...花だの手細工物だの刻み煙草だの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...綺麗に帯封をして小判形にきっちり巻いた刻み煙草...
山本笑月 「明治世相百話」
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