...ひとたびそこに思い到ると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...到る處に我が遊蹤を印しけるが...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...最後の形に到る最も当然な動きを...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...途中の駅でもまた函館の波止場でも到る処で見送りが盛んであった...
寺田寅彦 「札幌まで」
...我が肥前長崎港に到る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...近巷の園梅到る處滿開なり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...市中の園林到る處梅花を見ざるはなし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...雨に打たれた木の葉は到る処に散り乱れていた...
永井荷風 「写況雑記」
...市の到るところにぶらさがつてゐる時代が來ることを豫測される...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...到るところの道場では...
中里介山 「大菩薩峠」
...到るところに行われていた結果だという説と...
中里介山 「大菩薩峠」
...成程到る所累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...川床には到る所に泉が湧き出して...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...二たびは到るところの不平士族賊軍に呼応して...
宮崎湖処子 「空屋」
...ダラダララインに到る迄に小ダララインだの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全国到る処、どこでも庚申の日にこの祭をする風習が行き渡ると、神の絵像を木版に刷って、表装(ひょうそう)までして売るようになったのも自然なことで、これにもわずかずつのちがいはあるようだが、大体にこれを作らせた人は僧侶たちであった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...父坪右衛門の請(こい)により隠元老師の諭示を受くるに到るや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...到る處へぶつかつて來る海の響きであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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