...到るところにある訣(わけ)なのです...
芥川龍之介 「白」
...到るところ滝のように水が流れている...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...到るところの小さい港まで訪問して...
岩本素白 「菓子の譜」
...すると鍋小路の若殿恰(まる)で結納の品でも貰つたやうに有頂天になつて其紙莨入れを片時(へんじ)も離さず到る処に番町随一の美人から貰つたと吹聴して廻つたさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...藝者の手踊りに到るまで...
太宰治 「お伽草紙」
...明治の初年に到るまで岩手・宮城・福島諸県の地と共に一個国を成し...
太宰治 「津軽」
...市中の到るところを盗賊が荒していたことを知ったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...調度の末に到るまで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまもし何等かの意味で存在の問題が再び重要視されるに到るや否や...
三木清 「認識論」
...一貫川を経て一里六丁美江寺(みえでら)駅に到る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宿でも道でも到るところで調べられどおしでしたぜ...
山本周五郎 「新潮記」
...今日に到るまでの経緯を観察しているので...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...鼻垂れ小僧と寝小便娘の橋渡しに到るまで...
夢野久作 「近世快人伝」
...ベルグソンなんどに到るまでのアラユル非凡な脳髄たちが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...正しいコーチと場数を踏んだスポーツマンのフォームやスタイルの到るところにも発見される...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...到る処に思い切った時代錯誤や...
夢野久作 「能とは何か」
...中世以前は到る処戦争ばかりで恐怖と戦慄の時代であった...
夢野久作 「私の好きな読みもの」
...到る處に高く聳えて...
吉江喬松 「山岳美觀」
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