...到る所に美しい詠歎的な文字を並べていた...
芥川龍之介 「路上」
...彼女は実際野獣のように到る処で逐(お)はれた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...到る所にこれがあります...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...到る處毎に品遲部(ほむじべ)の人民をお定めになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...またそこに到る途上で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...―――彼は山内到るところの堂宇をさまようて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...凶作という声が到る処に満ちわたった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...到るところで買いかぶって歓迎することの風教に害ある点など...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫に到る處山桃がある...
長塚節 「壹岐國勝本にて」
...たとへば男女相引くが如き」に到る...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...到る処にそんなに塵が一杯にあっては...
中谷宇吉郎 「雪」
...到る處に生命が漲り...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...拡大するに立ち到るや...
三木清 「危機における理論的意識」
...それに思い到ることで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...到る処俯仰感慨、地理に因りて歴史を思ひ、歴史に因りて地理を按じ、而して其の吐て詩藻となるもの乃ち宛然たる大家の作也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...縄張りの顔立てなぞに到るまで...
夢野久作 「近世快人伝」
...いずれも自発的に決行するに到るでしょう...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...すでに秀吉軍が山崎に到る――と聞いても...
吉川英治 「新書太閤記」
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