...同月十日更に單身同地に到り...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...八蔵は門の際に到り...
泉鏡花 「活人形」
...「吾(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き國一に到りてありけり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...遂にその國に到りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...我北地に到りしは...
太宰治 「津軽」
...例えば、「あなたは羨むべき美しい声の所有主です」ことの、「きっと大歌劇に出ていたことがおありでしょう」ことの、という応接間的会話の羅列をもって充満されていて、よほど根気よくあちこち捜すと、「自分には七つの鞄がある」――なんてのを発見することもあるが、こういう成文(じょうぶん)は、実に、非実用の極(きわみ)、愚の到りで、あの忙しい停車場の雑沓で、へんてこな外国語の本を開いて、駅夫相手にこんなことを言ったってとても始まらない...
谷譲次 「踊る地平線」
...その種品別にいたっては実に奇抜の到りで...
谷譲次 「踊る地平線」
...神の聖座に到り着く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...パトロクロスにアキリュウス貸せし美妙の武具を着る――天の神明その父に惠みたるもの――老齡に到りて父は此武具を 195子に讓りたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もしそれ第二種のいわゆる革命家に到りては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...つかねどもつくぬに到り...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...すなわち林樹を捨て河辺に到り...
南方熊楠 「十二支考」
...大勢町を行くに紛れ込んで王宮らしい家に到り進むと...
南方熊楠 「十二支考」
...これをかかずにはいられないという仕儀にたち到りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...然るにそれから間もない二十六日の早暁に到り...
夢野久作 「少女地獄」
...雁影を数へつゝ半宵(はんしょう)に到りぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...総くずれのやむなきに立到り...
吉川英治 「三国志」
...終熄(しゅうそく)の報が到り...
吉川英治 「私本太平記」
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