...年には増した利発な子じゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...万吉郎のビッグ・アイデアとはどんなことであったろう?さすがに利発なヒルミ夫人だった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...女は男がどんな利発な目付をしてゐようと...
薄田泣菫 「茶話」
...初めて相手の男を利発な...
薄田泣菫 「茶話」
...ぼくより健康で利発な三ツ上の姉なぞ...
田中英光 「さようなら」
...夫の頭を支配していたものは遠く牡鹿山の奥御殿に於ける情景であって、父の云い付けで餘儀(よぎ)なく娶(めと)った新妻に対しては、自分より七つ歳下の、一人の利発な、罪のない少女として傍観するより以上の気持になれなかったのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...しかし『永代蔵』中の一節に或る利発な商人が商売に必要なあらゆる経済ニュースを蒐集し記録して「洛中の重宝(ちょうほう)」となったことを誌した中に...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...隅(すみ)がやや脹(ふく)れてる利発な逸楽的な口...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...じっと月丸を眺めていたが「利発な方じゃが...
直木三十五 「南国太平記」
...離れにくい仲であろうが、よく聞きわけて、利発な子じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...改めてどうしよう――さすが利発な少年が...
中里介山 「大菩薩峠」
...綺麗で利発なので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大変御利発なそうで――」セエラはミス・ミンチンの顔を見つめたまま...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...何て御利発な――」「ええ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...セエラは幸い利発なよい頭脳(あたま)を持っていましたので...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...利発な顔が引き締まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...利発な子供であったらしい...
柳田国男 「故郷七十年」
...生来、利発な蘭丸は、凝然(ぎょうぜん)と坐りなおしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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