...地形を利用して陣地を占領する時は攻撃の強行は至難であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...森本の關係ある漁場は樺太の西海岸に於いて多少勢力があるのを利用して...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...神が汝に与えし貧ちょう好機械を利用して汝の徳を高め汝の家を清めよ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...時々利用しています...
梅崎春生 「凡人凡語」
...あるものはみんな利用して筏の各部をしばりつけた...
海野十三 「恐竜島」
...後者は奇術師探偵マーリニがカーの主人公フェル博士の「密室講義」を利用して...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...これを利用して似寄った名前の偽似商品を売るのもある...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...世間が科学や技術を中立的な超政治的なものだと決めている迷信を利用して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...烟花狭斜(えんかきょうしゃ)の風俗かくの如く新聞紙を利用して売名をのみ専(もっぱら)となすに至つては粋(すい)も意気もあつたものにあらず...
永井荷風 「桑中喜語」
...そこにあったたきつけと炭とを利用して...
中里介山 「大菩薩峠」
...随所のものを利用して管絃(かんげん)をつくり...
中里介山 「大菩薩峠」
...動揺が殆(ほと)んどないという点を利用して...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...山坂を利用して、なけなしの地面へ建てることだから、東だとか西だとか贅沢(ぜいたく)は言っていられない...
夏目漱石 「坑夫」
...睡眠(すいみん)を利用して修養の用に供することができそうである...
新渡戸稲造 「自警録」
...喜田川三郎氏の並々ならぬ寵愛を利用して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...屋久島は、屋久杉で有名なところであつたが、こゝの杉材は、河川を利用して、河口へ押し出すといふわけにゆかないので、全部トロッコ運搬に寄らなければならなかつた...
林芙美子 「浮雲」
...小粒な活力を利用してわれわれに見せている...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...だから最新の科学の成果を利用している人が同時に最も浅ましい狂信者であるというような奇妙な現象さえも起って来たのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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