...この動物心理を利用して...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...この点を利用して蜂と見誤られるために色も形も蜂に似せた昆虫が蜂以外の類にすこぶる多い...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...エツキス放散線を利用して胎内の子供の骨をも写す...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...この頃それを際立つてよく利用してゐるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...却って単にこの機会を利用して知能上より下層の読者を捉えようという営業方針に出たものであろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...処がこの古典研究を利用して...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...停車の時間を利用して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...飛石をうまく利用して...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...彼は嫉妬心を利用して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時代はもう過ぎてしまって、今、与八がこの道場の前に立った時、ふと思いついたのは、これを利用して、お松さんと共に、多くの子供をここへ集めて育ててみたいなという希望であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はかつて「十二の刺傷」の一部を利用して...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...象牙(ぞうげ)の、丸味のある、外側を利用して、裂断(さい)た面の方に、幾分のくぼみを入れ、外側は、ほとんど丸味のあるままで、そして、爪(つま)さきの厚味は四分(しぶ)もあるかと思われる、厚い、大きな爪だ...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...琉球では多分これを利用して居りましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...しかも林博士はその豊富な蒐集を利用して...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...夏休みを利用して片瀬の別荘へ行っていた母子のものが...
矢田津世子 「女心拾遺」
...衆議院議員總選擧の時を利用して...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...おれの耳の不具を利用して杉永を斬らせた...
山本周五郎 「失蝶記」
...仲間の人望が集まり易いのを利用して...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索