...世間を思切って利慾を捨てた椿岳は...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...当時の文人や画家は今の小説家や美術家よりも遥(はる)かに利慾を超越していた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...日本人同志の間(なか)では小(けち)な利慾心が邪魔をするから迚(とて)も相談が纏まらない...
内田魯庵 「青年実業家」
...「利慾のために商人の通過し得る処何ぞ基督の愛に励まさるる宣教師の通過し得ざるの理あらんや」といいつつ亜弗利加(あふりか)大陸を横断せしに傚(なら)い...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」の犯人も憎悪や利慾では説明のつかない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...利慾の外に何物もない人達が戰時の風雲に乘じて色々な際どい仕事に手を出し...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...一歩進んで金銭上の利慾と...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...これは卑劣な利慾心だけではじめた仕事じゃない...
久生十蘭 「黒い手帳」
...人々の愛はただ利慾(りよく)にのみ注がれている...
柳宗悦 「工藝の道」
...利慾は美を器から奪った...
柳宗悦 「工藝の道」
...利慾の前には何ものもないその心を許し得ようか...
柳宗悦 「工藝の道」
...利慾の刃が器を殺し美を殺し...
柳宗悦 「工藝の道」
...あの利慾(りよく)より知らない資本制度と...
柳宗悦 「工藝の道」
...また親切から利慾に変ったことを意味する...
柳宗悦 「工藝の道」
...とかく利慾のために心が濁ってしまうのに因りましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ひらにごかんべんをねがいまする」はて?残虐(ざんぎゃく)と利慾よりなにも知らぬ野盗(やとう)の頭(かしら)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いわゆる世間の名聞(みょうもん)利慾からは遠く離れて住み澄ましていたのであった...
吉川英治 「親鸞」
...利慾にも旺盛なら...
吉川英治 「俗即菩提」
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