...断じて口を利くまい...
モオパッサン 秋田滋訳 「狂女」
...夜目が利くと仰有(おっしゃ)いましたので……どうも相済みません」「するとその方は...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...大口を利く漁師をたしなめた...
薄田泣菫 「茶話」
...眼の利く學者は大地からたとへこれまで既にずゐ分とほじくり返し掘り發かれてゐるにも拘らず...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...」葉子があまり刺々(とげとげ)しい口を利くので...
徳田秋声 「仮装人物」
...そこにはそれだけの口を利く余裕が充分あったにも関わらず...
夏目漱石 「明暗」
...そんな大きな口を利くんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎じゃないか」「ヘエ」「大層な口を利くじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は一切の女性と口を利く興味もなかつた...
牧野信一 「好色夢」
...稀に二人は口を利く模様でしたが...
牧野信一 「船の中の鼠」
...多少の嘘はごまかしが利くだらう...
牧野信一 「貧しき日録」
...一言も利くな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...六口を利く者が有って山田へ来たのはお関の二十の時であった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...本当に利くようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...馬の熱が取れる位なら人間の熱にも利くだろうが……とその荒物屋の親仁(おやじ)が云うので買って来た……しかし畜生は薬がよく利くから...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...篦棒(べらぼう)に利くパスが出来上ったわけである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...口を利く事が出来ず只やっとうなずいたばかりでした...
夢野久作 「白髪小僧」
...大方雨に洗い出されたのだろうと思いますが……」私はもう口を利く事が出来なかった...
夢野久作 「暗黒公使」
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