...モウ幾年もの親い友達の様な口も利くが...
石川啄木 「鳥影」
...冗談口を利く亭主が何処にある...
海野十三 「白蛇の死」
...誰一人口を利くものもなかった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...従って口を利くことも少いのであるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...しかしこの場合葉子に利くのはその処方ではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...一眼であんなに睨みの利く奴にでくわしたことがねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく利く薬だと申して...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...もう少し切りつめた応用の利くところを是非云わせようと思って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...偶然ある附添の看護婦と口を利く樣になつた...
夏目漱石 「變な音」
...口を利く者もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間へ入つて口を利く者もありましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友達と思はずは口を利くも入らぬ事と美登利少し疳(かん)にさはりて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...一言も口を利くでもなく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...自分が平常から意見の利くやうな態かい...
牧野信一 「池のまはり」
...まるで猫のやうに体の利く奴です...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...薬味のように利くのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...八方に見透しの利く安全無比の通路と思って通ったものであろう...
夢野久作 「オンチ」
...彼はその羊に向かって主人然たる口を利くことができた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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