...母はおとよを引き立てて別間へ連れこむ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...彼等は死骸と一緒に別間(べつま)に去った人々のあとに残って...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...根室國野付村標津(シヘツ)西別間...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...とうから晝寢をしに別間へ退きたく思っていたザフレービニナ夫人も...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...親分の萬七の後を追ふやうに別間に退きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度の村の区切りも何もない住家の別間に使つたりしてゐたのである...
牧野信一 「歌へる日まで」
...別間で休息しているゆえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...別間にておくつろぎを――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...権兵衛を別間に連れてはいった...
森鴎外 「阿部一族」
...奧さんは皆の食事が濟んでから別間で食べる...
森鴎外 「半日」
...青年を別間へつれていった幸子は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すでに彼は別間へ入りかけていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...主人もいかばかりほっとしますことやら」「別間に...
吉川英治 「新書太閤記」
...別間で杯だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二人は別間の寝床へ入った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...松蔭も別間へ退がって寝(やす)んでからは...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...ただ師の吉岡清十郎の顔いろを多少憚(はばか)るのであったが、「若先生には、朱実が側についているから、別間のほうへ、お移り願おうじゃないか」横着な奴らかなと清十郎はにが笑いする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宴は別間にひらかれた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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