...あの人は反別派のようです...
...別派の見世物として取扱われていたのでした...
淡島寒月 「寺内の奇人団」
...私などはまつたく別派のものでしたが...
上村松園 「思ひ出」
...愛書狂の別派に堆書狂(ビブリオターフ)即ち書物の墓守と云うのがあるのは前述の如くだが...
辰野隆 「愛書癖」
...そういうものになると探偵小説はほんとうの「実験文学」とは違った一つの別派を形成するとも言われるであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...差別派からは感心は出来ぬが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尊圓法親王のは別派で全く新しい書風を書かれた...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...以上の三流とは全く別派の流れをなして来たものに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただし別派なり)の事に与聞せんと要するは...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...要するに、印度四階級中最高の地位を占める僧侶階級(ブラマン)のうちである学者は生産の婆羅を採り、他の人々は温容の美須奴に走り、また別派は、破壊の大王(マハ・デヴァ)である邪魔に就いて言いようのない苛行(かぎょう)をくぐりながら、ひたすら転身をこいねがう...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...私は今別派をたてて上方落語のために苦闘している笑福亭枝鶴(今の松鶴)と南のある酒場で飲んでいた...
正岡容 「寄席行燈」
...自分とは別派である...
水野葉舟 「言文一致」
...後に別派を立てて宇治紫文と更(あらた)め...
森鴎外 「細木香以」
...維新前後から明治の初年は芳幾の独り舞台、つづいて第一人者の芳年が出る、似顔専門の国周、風俗画の月耕、少し後れて芳年一門の年英、年方、別派の永濯、永興、永洗、下っては周延、国政以下輩出した...
山本笑月 「明治世相百話」
...サンドイツチ・マンは、それの進化か、別派か...
吉川英治 「折々の記」
...梶派一刀流の別派を工夫し出したほどの梶新左衛門までがさまで激越な火も散らさず...
吉川英治 「剣難女難」
...抜刀田宮一流の別派を興し...
吉川英治 「剣の四君子」
...一令いつでも弑逆(しいぎゃく)したてまつるための支度であるまいか」「それはあり得る」分別派もそれはみとめて...
吉川英治 「私本太平記」
...清朝では考証学の影響を受けながらも別派をなしていたのであるが...
和辻哲郎 「孔子」
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