...離別別れは、小野の白楊(はこやなぎ)、夕日がくれに落つる葉の長息(なげき)よ、繁(しじ)にうらびれて、さあれ、靜かに離(か)れゆきぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...」老婆が蟇の両足を左右の手に別別に持つと女中が前へやつて来た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...別別に切りはなして考えたところから生じたものであろう...
外村繁 「澪標」
...別別の二個ではない...
外村繁 「夢幻泡影」
...特別別製に編ましたゴザがあるわけではございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆んなが別別の意見を持つてゐるだけならまだよいが...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...二段に別別に切つてるからだ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...全く別別の人間が別別のことを考へながら...
萩原朔太郎 「宿命」
...日本食と洋食と別別に料理番も置いた...
平出修 「畜生道」
...別別に出してくれました...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...各各別別な形と光と憤怒とに揉みあげられ...
室生犀星 「香爐を盗む」
...別別なものだ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...別別な母をもっている二人は...
室生犀星 「幼年時代」
...私のステッキを持つた青年とは別別の車になつた...
横光利一 「榛名」
...部屋も別別だったからまだそれほど親しさもなかった...
横光利一 「旅愁」
...千鶴子の手紙では別別に行く客の先方に与える迷惑を考え...
横光利一 「旅愁」
...両鬢(びん)と髱(たぼ)を大きく縮らせたまま別別(べつべつ)に放して置いて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...羽と蒲団とを別別(べつべつ)に買つて詰めさせるのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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