...別人のように口数(くちかず)の少い...
芥川龍之介 「将軍」
...四八その翌朝手術台にのぼろうとした葉子は昨夜の葉子とは別人のようだった...
有島武郎 「或る女」
...女史は別人のように快く引受けると...
海野十三 「三人の双生児」
...先刻とはまるで別人のように悄気ていた...
海野十三 「深夜の市長」
...また別人のように黙々と瞑想に入るごとくであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先刻とまるきり別人のような低い優しい次兄の声がしていた...
「草藪」
...まるで別人のようになってしまった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...今まで謙遜(けんそん)であった彼とは別人のように...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...別人のように颯爽(さっそう)として居ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...まるで工場における彼とは別人のように柔和に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...頬が削げて別人のような人相になっていたが...
久生十蘭 「海難記」
...まるで誇り高い多感な別人のようでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...別人のように青くふくれて...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...声や背丈までも別人のように高くし得る変装術がこの世にあろうとは思われぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...別人のようだった...
吉川英治 「大岡越前」
...まるで別人のようにお変りあそばしていた……...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつもの癇癪(かんしゃく)持ちとは別人のように...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...三「慌(あわ)てるでない」伊織へそういって、その優しさとは、別人のように、権之助は、「くそっ!」すさまじい敵意を吐いて、橋の左右へ、ぎらぎら眼をくばりながら、「さては、昨夜の山伏の詭計(きけい)だったか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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