...別人のような悦(よろこ)びが輝いた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...先刻とはまるで別人のように悄気ていた...
海野十三 「深夜の市長」
...先刻とまるきり別人のような低い優しい次兄の声がしていた...
「草藪」
...たったいま泣き声出しておゆるし下さいと詫(わ)びたひととは全く別人のような...
太宰治 「春の盗賊」
...別人のようなラエーフスキイの歩みぶりを見て補祭は考えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ぴくりともしない尊大な表情が表われていたので――わたしにはまるで別人のように見え...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...せっかくの手柄話をまるで別人のような無氣力な...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...外を歩いてた時とはまるで別人のように善良だった...
豊島与志雄 「椎の木」
...別人のように颯爽(さっそう)として居ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...まるで工場における彼とは別人のように柔和に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...物憂い昼間の仕事台に向っていたときの男とは別人のような元気と精力をもっているようにおもわれた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...まるで別人のような気がしてならなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...まるで別人のような観があった...
森下雨村 「五階の窓」
...まるで別人のような冷酷なこわい目で...
山川方夫 「歪んだ窓」
...増さんが別人のように温和しくなった...
山本周五郎 「青べか物語」
...挙動が全く別人のようになる……すなわち心理遺伝の夢遊発作を初める……又はそうした発作を続けて来た人間が同じ暗黒状態の経過の後(のち)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...別人のように晴々と...
吉川英治 「茶漬三略」
...手雪洞(てぼんぼり)のかげに別人のようにすごくみえたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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