...六―八)十七 某大學の卒業生と別るゝ辭諸君と教場で逢ふのも今日が愈最後である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...諸君に別るゝに當つての餞としたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...別るとも好からん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...終に旗亭に淺酌して相別る...
大町桂月 「鹿野山」
...別るる天の羽衣の雲路に立ち帰って...
高木敏雄 「比較神話学」
...その別るるに際し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...我れは君に厭(いと)はれて別るるなれども夢いささか恨む事をばなすまじ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...諫早にて鉄屋と別るそれから奥平の伝言や何かをすっかり手紙に認(したた)めて仕舞(しま)い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それぞれ好(よ)きほどにて引き別るることとなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...(一)思へば四年の其の間 教へを受けし学び舎に 今日ぞ別れん別れても 心はなどて別るべき(二)我は学びぬこの部屋に 我は遊びぬこの庭に 一つ/\の思ひ出に 今ぞ身にしむ師の教(三)桜の花に送られて 小鳥の声に励まされ 学びの林ふみ分けて 希望の山に登りなむ(四)草鞋ふみしめふみ鳴らし 名残は尽きぬ学び舎に いざや別れん師と友に 「さきくましませ」師よ友よ(大正十二・三・二七)...
槇村浩 「母校を去るにのぞみて」
...掌中の珠と別るる感じ...
正岡容 「寄席」
...このたびは立ち別るとも藻塩(もしほ)焼く煙は同じ方(かた)になびかんと源氏が言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...品坐(ひんざ)劇談暁にいたりて二人に別る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駅の出口にて立夫(りつふ)に別る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...7850(二人別る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
...湯崗子土も草葉もほの白し広野のなかの温泉の路追ひきたり湯崗子にて友の詠む歌あはれなり柳絮の飛ぶ日湯崗子ホテルの前の木かげをも三たびとまでは踏まで別るる遼陽に宿る...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...折角の奇遇をこのまゝ別るゝも辛く...
若山牧水 「梅雨紀行」
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