...その二つの世界ではやはりそれぞれ二つの別の自分があるのでははいかという気もする...
寺田寅彦 「柿の種」
...それを別の観察者としての別の自分が観察し記録し描写しているように感ぜられるものが多い...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...もう一つ別の自分の経験であるように...
直木三十五 「南国太平記」
...いつまでも奇妙な半睡状態を続けている自分の身体からすうっと別の自分自身が抜け出して列車の廊下をうろうろと歩いている――そういう前夜の錯覚と...
堀辰雄 「恢復期」
...いつまでも奇妙な半睡状態を續けてゐる自分の身體からすうつと別の自分自身が拔け出して列車の廊下をうらうろと歩いてゐる――さういふ前夜の錯覺と...
堀辰雄 「恢復期」
...別の自分が親友となり...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...別の自分が友達となつて...
牧野信一 「ペルリ行」
...今一人別の自分があらわれて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...」「大丈夫って?」千鶴子はまた別の自分たち二人の結婚のことを考えたらしく訊ね返した...
横光利一 「旅愁」
...自分の日常には行動もしてないし表現もしない別の自分にマッチしたものを...
吉川英治 「小説のタネ」
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