...大きな別(わか)ちもあれば小さな別ちもある...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...何の別ちもなく見えるこんなものの匂にも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...之を男女に別ちしは...
高木敏雄 「比較神話学」
...今日猶太夫と三味線とは各自業を別ち門戸を異にするは人の知る処...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...その高貴な感情のリズムとを別ちあたへやうとする者である...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...その楽しみを別ち味わうことができた...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...別つべきを別ち明かにすべきを明かにしようと思ふ...
波多野精一 「時と永遠」
...夜昼の別ちなく神に祈りを捧げよう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...生物界は之を別ちて五虫となした...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...四季の別ちなく自由に着用している...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...その各種をそれぞれ族(ファミリー)に別ち...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...蛟竜またと別ちて名づけたを...
南方熊楠 「十二支考」
...佐比持などその種類を別ちおったと知る...
南方熊楠 「十二支考」
...普通の馬と別ちがたい遺骨が...
南方熊楠 「十二支考」
...失明後も能(よ)く嗅(か)いで真偽を別ち...
南方熊楠 「十二支考」
...それと等しく一つの神仏菩薩に数の性能を具するよりその性能を別ちて更に個々の神仏等を立てた事多きは...
南方熊楠 「十二支考」
...尊稱・通稱・實名・氏名何の別ちもなく手當り次第につけあるは...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...ひとりで喜ぶには堪えぬ、喜びを別ちたい、ともにしたい、――これは叙情詩を産み出す根本の動力ではないか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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