...状況が判然としないので、何が起こっているのかわからない...
...事実を把握するためには、判然とした情報が必要だ...
...話が判然とせず、混乱してしまった...
...」これは銘仙だか大島だか判然しない着物を着た...
芥川龍之介 「着物」
...判然無政府黨と目すべき者約五百名ある事を載せたり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...これが十分に判然した後に於ては自己の向うべき進路はほぼ定むることが出来る...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...何一つ判然(はっきり)とは想い出すことさえもできぬからなのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...夢だったのか判然としなかった...
豊島与志雄 「春盲」
...其間何をしたかは判然しないが...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...女は存外判然(はっきり)した口調で...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...生きてるか死んでるか判然しない...
夏目漱石 「坑夫」
...虎列剌(コレラ)病博士とか腸窒扶斯(ちょうチフス)博士とか赤痢(せきり)博士とかもっと判然と領分を明らかにした方が善くはないかと思う...
夏目漱石 「道楽と職業」
...吾々が主客の別を立てて物我(ぶつが)の境(きょう)を判然と分劃(ぶんかく)するのは生存上の便宜(べんぎ)である...
夏目漱石 「野分」
...今は頭の底に判然(はっきり)残っていないが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...しまいに彼女の名がつきだと判然(わか)った時...
夏目漱石 「明暗」
...もう死にますと判然(はっきり)云った...
夏目漱石 「夢十夜」
...交(ま)ぜ返しているのか判然しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...相互の旗色を判然とすることができたからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...之が君等に判然とわかるか...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...其が判然(はっきり)と手に取るように聞える...
二葉亭四迷 「平凡」
...何(なに)が何年位(なんねんぐらゐ)前(まへ)に起(おこ)つた事(こと)か判然(はツきり)と知(し)りませんでした)乃(そこ)で又(また)愛(あい)ちやんが云(い)ふには...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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