...状況が判然としないので、何が起こっているのかわからない...
...事実を把握するためには、判然とした情報が必要だ...
...話が判然とせず、混乱してしまった...
...実は僕には昆曲の昆曲たる所以(ゆえん)さえ判然せず...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...敵か味方か判然しなかったけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...これが自分の装置の効果であるかラゴーフには判然しなかった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...判然(はっきり)は解らんが」忠実な執事が消え去ると...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...それすら判然としないようなところにも現れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...形のない趣(おもむき)を判然(はっきり)と眼の前に創造したような心持がしてさらに嬉しい...
夏目漱石 「思い出す事など」
...細面(ほそおもて)に眉毛(まみへ)の判然(はつきり)映(うつ)る女である...
夏目漱石 「それから」
...もう少し判然(はんぜん)として呉(く)れ...
夏目漱石 「それから」
...暗い中に判然(はっきり)見えた...
夏目漱石 「それから」
...判然(はっきり)云い放った...
夏目漱石 「それから」
...自分は安いか高いか判然と判(わか)らないが...
夏目漱石 「文鳥」
...「産婆は何時頃生れるというのかい」「何時って判然(はっきり)いいもしませんが...
夏目漱石 「道草」
...あんなに判然(はつきり)いつて行つたのだから...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...どうすることも出来ない事だけが判然(はっきり)解ったくらいのものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまでも判然(はつき)りと富岡の耳についてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...それともどうだか其所(そこ)は判然しないが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...まだ判然(はっきり)とはいえないが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ヤット自分が仕出かした事が判然(わか)ったように思った...
夢野久作 「斜坑」
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