...状況が判然としないので、何が起こっているのかわからない...
...事実を把握するためには、判然とした情報が必要だ...
...話が判然とせず、混乱してしまった...
...あの何とも判然しない微笑を眼の中に漂わせて...
芥川龍之介 「葱」
...判然知ることを得るなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...屋外であれ程判然たる他殺の痕跡を加えて殺害したものを...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...薄い木棉(もめん)の着物の上からも判然(はっきり)とわかるのであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...もっと大規模にそしてもっと判然とした形で現われているものに...
戸坂潤 「科学論」
...こういう道徳的希望や道義的な処方には判然とした限度がある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...地面と居宅(やしき)がはたして髯と共にわが手に入(い)るかどうかいまだに判然(はんぜん)せずにいた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...眼だけ開(あ)けても気は判然(はっきり)しない...
夏目漱石 「坑夫」
...二度目には判然(はっきり)断りました...
夏目漱石 「こころ」
...暗い中に判然(はっきり)見えた...
夏目漱石 「それから」
...しかもその優劣が判然(はっきり)と公衆の眼に映らなければならない...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...そのように判然たる区別が存しているにもかかわらず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私といえども判然としない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...何を苦しんで古い兵糧丸の分析をさせるのだ」「ヘエ」「その辺の事が判然(はっきり)相わからぬうちは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所在(ありか)の判然しないのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ五臓の疲れと言うだけ判然(はっきり)した事は一向判りません...
野村胡堂 「礫心中」
...之が君等に判然とわかるか...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...そこが自分の家であったかどうかすら判然(はっきり)しなかったが...
夢野久作 「木魂」
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