...状況が判然としないので、何が起こっているのかわからない...
...事実を把握するためには、判然とした情報が必要だ...
...話が判然とせず、混乱してしまった...
...そういう前村長が何を意味するか、あまりに判然と、電撃のごとく閃いてきたからである...
犬田卯 「荒蕪地」
...實は鄭默が果して四部に分けたかどうかは判然しないのであるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...眼だけ覚(さ)めて周囲のものが判然(はっきり)見えるのに...
夏目漱石 「こころ」
...自分には判然たる区別がなかつた...
夏目漱石 「それから」
...嫂(あによめ)は判然(はつきり)しないから...
夏目漱石 「それから」
...その代り細君を奪(と)っちまうぞと判然(はっきり)知らせたかった...
夏目漱石 「それから」
...この感覚物として見たる人間に対する情操の一部に過ぎんと判然した以上は...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...色だけは判然(はっきり)分る...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...もっと判然(はっきり)云おうか...
夏目漱石 「明暗」
...その代り鼻の在所(ありか)が判然しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...分界線の区域さえ判然すれば決して乱入される気遣はないと仮定したのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すなわち事情が判然せぬために...
新渡戸稲造 「自警録」
...これ等の区別を判然とするであろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そこまで判然り云へば...
林芙美子 「浮雲」
...しからばそれが果して何んの学名の樹であるのか Fagara 属の者の様でもあれど一向に判然しない...
牧野富太郎 「植物記」
...草原の広さがやや判然としてきた...
山本周五郎 「竹柏記」
...その光りの正体が判然(わか)り過ぎる位アリアリとわかったのであった...
夢野久作 「斜坑」
...実物を手に入れた事がないから分析的な内容は判然しないが...
夢野久作 「暗黒公使」
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