...この兩樣の態度の差別によつて人格の善惡を判ずることは決して不可能のことではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...服装から判ずると海軍の兵隊である...
梅崎春生 「日の果て」
...然るに人類は是非を判ずるの理性を有し...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...正邪を判ずるに先つ(マヽ)て純不純を思ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...(あの時分の交通を今の交通状態で判ずることは出来ない...
田山録弥 「黒猫」
...その顔色によって判ずるに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...機の先後を判ずるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この二つのものもまた普通の対照と同じく同類連想の部に属すべきものと判ずるにしたところで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...新聞記者の漫談から時局の動向を判ずるような...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...常識と修養と共に一場の試驗を以て其優劣を判ずること難きに拘はらず...
原勝郎 「貢院の春」
...繊細を好む者単に繊細を見て雅俗を判ずるを知らず...
正岡子規 「俳諧大要」
...陳腐と新奇とを判ずるは修学の程度によりてその範囲を異にす...
正岡子規 「俳諧大要」
...今これを判ずるを得ず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この一冊の画を見ても慥(たしか)に判ずることが出来る...
正岡子規 「病牀六尺」
...なかなか年齢を判ずることができない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...あごをなでる丹念な手つきなどから判ずると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...然るところ昔海だった証左のまるでない高山にもこの藻がありかつ風で運ばれ行くべき性質のものでないからどうしても海から山へ登ったと判ずるのほかない...
南方熊楠 「十二支考」
...予の言を法螺(ほら)と判ずる人もあろうが...
南方熊楠 「十二支考」
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