...(あの時分の交通を今の交通状態で判ずることは出来ない...
田山録弥 「黒猫」
...機の先後を判ずるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孔明の死を判ずるというような例は...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...読み手の心持で判ずるよりほかに手のつけようのない場合がいくらでもあります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...鮑(あわび)ツ貝か何かなら戀と判ずるが――」「冗談でせう」「菱餅ぢや古歌にもないとよ」「本當に何とか判じて下さいな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鮑(あわび)ッ貝か何かなら恋と判ずるが――」「冗談でしょう」「菱餅じゃ古歌にもないとよ」「ほんとうに何とか判じて下さいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新聞記者の漫談から時局の動向を判ずるような...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...「も」の字は元来理屈的の言葉にて俳句などにては「も」の字の有無をもって月並(つきなみ)的俗句なるか否かを判ずることさえあるくらいに候えども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...俳句などにては「も」の字の有無(うむ)を以て月並的俗句なるか否かを判ずる事さへある位に候へども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...ただその言ひおほせたるを喜んでかへつてその句の雅俗優劣を判ずる能はざることあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...今これを判ずるを得ず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この一冊の画を見ても慥(たしか)に判ずることが出来る...
正岡子規 「病牀六尺」
...あごをなでる丹念な手つきなどから判ずると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...他より伝習して始めて成るかを判ずるにこれら狼に養われた児輩に拠るのほかないと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...然るところ昔海だった証左のまるでない高山にもこの藻がありかつ風で運ばれ行くべき性質のものでないからどうしても海から山へ登ったと判ずるのほかない...
南方熊楠 「十二支考」
...予の言を法螺(ほら)と判ずる人もあろうが...
南方熊楠 「十二支考」
...たやすくその童身か否かを判ずる力ぐらいは持つものとも知った...
南方熊楠 「十二支考」
...右翼か左翼かどちらかだと判ずる観念が...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索