...これを御奉公の初めにして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...クーグラー(Kugler)が紀元前四世紀の初めにおけるバビロニア時代の天文学上の計算によって確証した...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その丘の傾斜面には春の初めには椿(つばき)の花が覗(のぞ)き...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...先づ初めには双脛をめぐりて美なる脛甲を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...現実に必然的な問題としての技術の問題――それの理由と形態とを吾々は初めに述べた――を...
戸坂潤 「技術の哲学」
...すべて宗教上の命令や教書の初めに自分の洗礼名を書く習慣になっていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二モオパッサンの短篇小説 Les Surs Rondoli(ロンドリ姉妹(しまい))の初めに旅行の不愉快な事が書いてある...
永井荷風 「夏の町」
...初めに処女の如き「皆様」の様づけも...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めに各室の家具を調べたのです...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...『この馬鹿は初めに丁を持って勝ったんだから...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...四季夫々の初めに催される祭りの度毎に天狗になつて闊歩して来た年寄だが...
牧野信一 「熱い風」
...そこでおれはすっかり舞台に居るやうなすっきりした気持ちで四月の初めに南の建物の影が落ちて呉れ〔る〕限界を屋根を見上げて考へたり朝日や夕日で窓から花が逆光線に見えるかどうか目測したりやってから例の白いほうたいのはじで庭に二本の対角線を引かせてその方庭の中心を求めそこに一本杭を立てた...
宮沢賢治 「花壇工作」
...つまりは初めに、まず鉤の霊の尊く正直なことを讃(たた)えて、それからいよいよその指定を求め、これによって疑いを決しようとしていたので、少なくとも方式だけは、昔の神を祭った人々の所作(しょさ)を、そのまま守っているのである...
柳田国男 「こども風土記」
...春の初めに舞へ、舞へ、舞を...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...幾千遍でも」初めに構えた一本の薪(まき)は...
吉川英治 「剣の四君子」
...八月初めに追放の知らせを受けて...
和辻哲郎 「鎖国」
...ところが昨年の六月の初めに...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
...吉峰精舎に移った七月より翌年の三月初めに至る八か月間のごときは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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