...紙風船の作業は、一番初めに、あの花びらのような材料の組み合わせを作る...
海野十三 「柿色の紙風船」
...翌冬の初めに玉は急に病気になった...
小泉八雲 大谷正信訳 「蠅のはなし」
...――吾々は初めに新聞の問題がインテリゲンチャにとっての問題となると云った...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...何より初めに気づくのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...初めに屹度ある予感はあるものでしょう...
豊島与志雄 「運命のままに」
...初めに笑ってた人々も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なお十九世紀の初めにイタリーやオーストリアやスペインなどに残っていた修道院は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然し其書の成立が初めに或る部分が出來...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...引上げられる一二年前に何か所用があつて東京からお訪ねしたのを初めに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...衣がへは更衣とも書きて夏の初めに綿入(わたいれ)を脱ぎ袷(あわせ)に着(き)かふることをいふ...
正岡子規 「俳諧大要」
...イギリス文学が明治の初めに入って来たということについては...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四月初めにお呼出しを受けた物持分限者(ぶげんしゃ)の中で...
三好十郎 「斬られの仙太」
...初めにこうしたらという心構えが何かあるのではないか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...一番初めに見えたのは...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...初めに強がった陳応をかえって憎み...
吉川英治 「三国志」
...その手初めに、正月から読まれる新読者のために、作品の骨子と概要だけを述べておきたい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...初めに問題とした「西の京での空想」が浮び上つてくるためには...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
...それとすぐに続いた「めでたきもの」が紙の初めに書かれてあったと考えれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索