...微々たる一茎の草花にも宿り...
石川啄木 「閑天地」
...しかして人間の生来の利他心は実に微々たるもので...
丘浅次郎 「人道の正体」
...シヤミセンガイやオウムガイの様な何所の隅に生きて居るか分らぬ程の微々たる生活を営んで居るものは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...」「へえ? 微々たるものだね...
太宰治 「お伽草紙」
...微々たるものになった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...著者等が此微々たる盡力を最大に利益に應用するものと云ふべし...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...*微々たる彼ら草木の葉にも似るかな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...微々たる自分の生を静に見守ることによって...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...この校讐通義は單に三卷の微々たる本でありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...なんと微々たるものであらう!ジイドの作品を通覧すると...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...わが詩の伝統は未だ微々たるものである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...――最も微々たる者でもこういう事情は少なくとも一部分はわかっているのだが――裁判所に何か改善を持ちこむなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...實に微々たるものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...未熟な無経験な記者の力は誠に微々たるもので...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...何進の眼から見ればまことに微々たる一将校でしかない...
吉川英治 「三国志」
...微々たる山間の一武族であっただろう...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる兵数だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉から約された微々たる戦捷(せんしょう)の分け前をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
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