...微々たる一茎の草花にも宿り...
石川啄木 「閑天地」
...著者等が此微々たる盡力を最大に利益に應用するものと云ふべし...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...春芳は三百に近い土地の置家のなかでは微々たる存在であり...
徳田秋声 「縮図」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...なんと微々たるものであらう!ジイドの作品を通覧すると...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...微々たる一生徒も多勢(たぜい)が聚合(しゅうごう)すると侮(あなど)るべからざる団体となって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...形の微々たるを見て...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...こんな微々たる商人にすっかり邪魔にはいられるにはあまりに自分の問題は重要なように思われたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...蓋し微々たる一農夫であつたと思はる...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...微々たる運動のもたらす結果のいかに偉大なることよ!王者をさえ動かすこの力のいかに偉大なることよ!(マニリウス)もしも我々の徳も不徳も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...微々たる平民に至っては...
柳田國男 「名字の話」
...まことに微々たるもので...
吉川英治 「折々の記」
...極めて微々たる量を...
吉川英治 「三国志」
...まことに微々たる一僻地にすぎないが...
吉川英治 「私本太平記」
...てまえのはたらきなどは微々たるもので」と...
吉川英治 「私本太平記」
...よくよくわが織田軍の戦力も精いっぱいとなってやむなく微々たる条件で和に応じたという印象を世上に与える...
吉川英治 「新書太閤記」
...歩卒十数名という微々たる残軍の列はこうして北ノ庄へ落ちて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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