...現に万物の霊なる人間社会では人道の行なわれることの微々たるに反し...
丘浅次郎 「人道の正体」
...人間の持って生まれる利他心はかくのごとく微々たるものであるが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...これに比すると理科に対する国民の趣味はきわめて微々たるものである...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...どんなに微々たる一商店にもそれ相当の...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...凡てのものの中心であった自分自身が微々たるものになって...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...形の微々たるを見て...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...日蓮宗でも山陰布教の微々たることは前の三宗と同樣である...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一方は房総半島の漁村の微々たる沃度会社からノシ上げ...
久生十蘭 「魔都」
...之を此微々たる私立學校に任ぜんとするは...
福沢諭吉 「帝室論」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...いつの間にか彼女も微々たる「お伽噺」の端役に変つてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...微々たる平民に至っては...
柳田國男 「名字の話」
...それが微々たる地名の暗示によって...
柳田國男 「和州地名談」
...名聲微々たるものだつた百穗氏が...
吉川英治 「折々の記」
...微々たる山間の一武族であっただろう...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる小族烏合(うごう)の輩(ともがら)ばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる兵数だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくよくわが織田軍の戦力も精いっぱいとなってやむなく微々たる条件で和に応じたという印象を世上に与える...
吉川英治 「新書太閤記」
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