...人間の持って生まれる利他心はかくのごとく微々たるものであるが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...割合世間に名が広まらないで依然として微々たる有様である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...*微々たる彼ら草木の葉にも似るかな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...春芳は三百に近い土地の置家のなかでは微々たる存在であり...
徳田秋声 「縮図」
...微々たる自分の生を静に見守ることによって...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...この校讐通義は單に三卷の微々たる本でありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...なんと微々たるものであらう!ジイドの作品を通覧すると...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので...
中原中也 「詩と現代」
...初めは微々たる一滴だから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...日蓮宗でも山陰布教の微々たることは前の三宗と同樣である...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一方は房総半島の漁村の微々たる沃度会社からノシ上げ...
久生十蘭 「魔都」
...實に微々たるものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...微々たる運動のもたらす結果のいかに偉大なることよ!王者をさえ動かすこの力のいかに偉大なることよ!(マニリウス)もしも我々の徳も不徳も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...微々たる彼等とても敢てしなかつた...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...それが微々たる地名の暗示によって...
柳田國男 「和州地名談」
...この微々たる家が...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ微々たるよそ者としてだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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