...」「へえ? 微々たるものだね...
太宰治 「お伽草紙」
...微々たる勢力しか持つて居らなかつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...*微々たる彼ら草木の葉にも似るかな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...春芳は三百に近い土地の置家のなかでは微々たる存在であり...
徳田秋声 「縮図」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...凡てのものの中心であった自分自身が微々たるものになって...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...この校讐通義は單に三卷の微々たる本でありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...微々たる一生徒も多勢(たぜい)が聚合(しゅうごう)すると侮(あなど)るべからざる団体となって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...初めは微々たる一滴だから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...――最も微々たる者でもこういう事情は少なくとも一部分はわかっているのだが――裁判所に何か改善を持ちこむなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...實に微々たるものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得た許りに...
堀辰雄 「鳥料理」
...極めて微々たる存在ではあったが...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...たとい微々たる小名であっても...
柳田国男 「家の話」
...一〇微々たる或る一つの植物の分布存続でも...
柳田国男 「海上の道」
...それが微々たる地名の暗示によって...
柳田國男 「和州地名談」
...微々たる小族烏合(うごう)の輩(ともがら)ばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる地方の一小官だが...
吉川英治 「平の将門」
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