...人間の持って生まれる利他心はかくのごとく微々たるものであるが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...これに比すると理科に対する国民の趣味はきわめて微々たるものである...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...どんなに微々たる一商店にもそれ相当の...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...まだ微々たる借家住居(ずまい)をしているようでは気の毒だ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自己を微々たるものと感ずるのは...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...この校讐通義は單に三卷の微々たる本でありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...微々たる一生徒も多勢(たぜい)が聚合(しゅうごう)すると侮(あなど)るべからざる団体となって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな微々たる商人にすっかり邪魔にはいられるにはあまりに自分の問題は重要なように思われたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一方は房総半島の漁村・廃物利用の微々たる沃度会社からのし上げ...
久生十蘭 「魔都」
...一方は房総半島の漁村の微々たる沃度会社からノシ上げ...
久生十蘭 「魔都」
...實に微々たるものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...(滝には名状し難い!)もつと微々たる...
牧野信一 「昔の歌留多」
...たとい微々たる小名であっても...
柳田国男 「家の話」
...微々たるものでございましょうが...
吉川英治 「黒田如水」
...微々たる山間の一武族であっただろう...
吉川英治 「私本太平記」
...よくよくわが織田軍の戦力も精いっぱいとなってやむなく微々たる条件で和に応じたという印象を世上に与える...
吉川英治 「新書太閤記」
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