...まだ微々たる借家住居(ずまい)をしているようでは気の毒だ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...微々たる勢力しか持つて居らなかつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...著者等が此微々たる盡力を最大に利益に應用するものと云ふべし...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...*微々たる彼ら草木の葉にも似るかな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この校讐通義は單に三卷の微々たる本でありますが...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...長崎の微々たる小吏でありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので...
中原中也 「詩と現代」
...わが詩の伝統は未だ微々たるものである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...之を此微々たる私立學校に任ぜんとするは...
福沢諭吉 「帝室論」
...微々たる群小詩人の一人に過ぎぬ私も夢の中で二三の詩の構想を得たばかりに...
堀辰雄 「鳥料理」
...未熟な無経験な記者の力は誠に微々たるもので...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...双六は微々たる遊戯の具に過ぎないが...
山本笑月 「明治世相百話」
...まことに微々たるもので...
吉川英治 「折々の記」
...名聲微々たるものだつた百穗氏が...
吉川英治 「折々の記」
...微々たる浪人者を使嗾(しそう)したようで世間の聞こえもどうかと思われる...
吉川英治 「剣難女難」
...微々たる山間の一武族であっただろう...
吉川英治 「私本太平記」
...歩卒十数名という微々たる残軍の列はこうして北ノ庄へ落ちて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしそれにしても彼の軍隊は微々たるものである...
和辻哲郎 「鎖国」
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