...しかして人間の生来の利他心は実に微々たるもので...
丘浅次郎 「人道の正体」
...微々たる勢力しか持つて居らなかつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...*微々たる彼ら草木の葉にも似るかな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雑誌は数十種刊行されているが微々たるものであり...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...自己を微々たるものと感ずるのは...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...わが詩の伝統は未だ微々たるものである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...――最も微々たる者でもこういう事情は少なくとも一部分はわかっているのだが――裁判所に何か改善を持ちこむなり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...おそらく微々たる現われかたしかしていないのであれ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...之を此微々たる私立學校に任ぜんとするは...
福沢諭吉 「帝室論」
...未熟な無経験な記者の力は誠に微々たるもので...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...(滝には名状し難い!)もつと微々たる...
牧野信一 「昔の歌留多」
...極めて微々たる存在ではあったが...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...かくのごとき微々たる片隅の生存まで...
柳田国男 「雪国の春」
...まことに微々たる一僻地にすぎないが...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる小族烏合(うごう)の輩(ともがら)ばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる兵数だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ微々たるよそ者としてだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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