...もとより微々たる一茎一枝の草樹に比すべからず...
石川啄木 「閑天地」
...本所番場町七六森長七方の二階三疊の座敷に起臥し居る微々たる一職工なるが...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...一八五八年総長)はなお陸軍大臣の隷下に在って勢力極めて微々たるものであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...人間の持って生まれる利他心はかくのごとく微々たるものであるが...
丘浅次郎 「人道の正体」
...割合世間に名が広まらないで依然として微々たる有様である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...九年の頃は牙彫りの流行も微々たるもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...微々たるハワイの一習俗に...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...微々たる勢力しか持つて居らなかつた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...「やつはあんたが積んでもこっちの微々たるものを取るはずだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので...
中原中也 「詩と現代」
...形の微々たるを見て...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...蓋し微々たる一農夫であつたと思はる...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...微々たる平民に至っては...
柳田國男 「名字の話」
...かくのごとき微々たる片隅の生存まで...
柳田国男 「雪国の春」
...まことに微々たる一僻地にすぎないが...
吉川英治 「私本太平記」
...微々たる山間の一武族であっただろう...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉から約された微々たる戦捷(せんしょう)の分け前をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??