...生れて初めての田舎住まひであつた...
岩本素白 「野の墓」
...その日は今年になって初めての春らしい天気であったせいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...初めてのことだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...初めての土地のことだし...
豊島与志雄 「道連」
...又そが初めての小説うたかたの記の由來なぞ聞知るにつけて...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...これも生れて初めての...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...どうしてまた夢中にならずにゐられよう! 初めての定期市(ヤールマルカ)ゆきなのに! 十八娘の生まれて初めての定期市(ヤールマルカ)ゆきなのに!……しかし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この地は初めての来訪...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...これは珍しく延若一座として初めての上京の時だ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...そいつは初めての顔だが...
三好十郎 「その人を知らず」
...「あの方は初めてのときは...
山本周五郎 「つばくろ」
...初めての方に聞かれるのは辛い筈であるが...
山本周五郎 「やぶからし」
...――おれの初めての月給...
山本周五郎 「陽気な客」
...ゴム管を耳にした聴客は生れて初めての科学の精妙に驚異の眼を見張って...
山本笑月 「明治世相百話」
...私にとっては初めての経験で...
夢野久作 「暗黒公使」
...……それは彼の生れて初めての過失であると同時に...
夢野久作 「笑う唖女」
...新家庭に初めての正月も送った...
吉川英治 「大岡越前」
...まして不知哉丸は初めての子だ...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索