...要するに最初の一夜を熟睡したその翌朝である...
石川欣一 「可愛い山」
...天国の光輝(かがやき)と地獄の火とを背景として読むにあらざれば福音書の冒頭(はじめ)に掲げられたるイエスの此最初の説教(みおしえ)をすら能く解することが出来ないのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...いつでも話が最初のうちは順潮に運び...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最初の物質に就いて云うならば...
戸坂潤 「性格としての空間」
...何となれば是れ侯が閣下等の異論を排して敢て大隈板垣両伯を奏薦したる当初の意思に背きたればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼にたいする最初の見せしめであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはこの楽しい夢の中における最初の雲であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし当初の武蔵野の趣を知りたいと願うものは此処(ここ)にそれを求むべきであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...湯川さんの最初の論文が発表されたのは...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...最後に一番最初の唇に眼を落しました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...最初の種と原因とに...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...想像力の最初の衝動は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...どちらがほんとうなのか?」植田「はっきりおぼえていなかったものですから……」検事「最初の取り調べの時に...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...最初の金子(かね)は雑誌の費用に遣(つか)つて仕舞(しま)つたので...
與謝野寛 「執達吏」
...最初の女(ひと)運座の帰り途である...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...というのも、最初の段階では、それは前述の如き醜形恐怖と自分の幻影に現れる光景との間にある、限りなく恐ろしくも一方では純粋に抽象的な関連性だったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...最初の男に言った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...すなわち最初の逃げる気持ちの故(ゆえ)に...
和辻哲郎 「地異印象記」
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