...赤子のほかに見出されないような初々(ういうい)しさを染めだす...
有島武郎 「星座」
...あるいは初々しい花に...
泉鏡花 「絵本の春」
...明治初年の日本は実にこの初々(ういうい)しい解脱の時代で...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...年老いたるあわれな初々(ういうい)しい心よ!ただ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わざと横を向いている面(かお)には初々(ういうい)しい恥かしさがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...白粉つ氣のない初々しさも充分に美しいのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し初々(ういうい)しく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...初々(うひ/\)しくもかしこまつてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは初々しく可愛らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...初々(ういうい)しくも見えることのある地方の人の粘(ね)ばりづよい意地でなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...里子の初々しい姿がしつこく眼の中をうろつきまはつてゐる...
林芙美子 「瀑布」
...初々(ういうい)しい男に出してやる方がまだましである...
林芙美子 「晩菊」
...初々(うい/\)しき大島田(おほしまだ)結(ゆ)ひ錦(わた)のやうに絞(しぼ)りばなしふさ/\とかけて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...初々(ういうい)しいですな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...十五歳の初々しい蝶々さんになって...
三浦環 「お蝶夫人」
...十九か二十歳(はたち)ぐらいの見るからに初々(ういうい)しい銀杏髷(いちょうまげ)の小柄な女であった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...女学生みたいに初々(ういうい)しい美鳥の姿は...
夢野久作 「二重心臓」
...更に新鮮で初々しい...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
便利!手書き漢字入力検索