...赤い茎の層が初々しく匂い...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...あるいは初々しい花に...
泉鏡花 「絵本の春」
...お太鼓を胸高に結んだ小柄な小谷さんの後姿は初々しく...
鷹野つぎ 「窓」
...濡いのある初々しさが漂っていて...
豊島与志雄 「悪夢」
...少し初々(うひ/\)しく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお吉は二十歳といふにしては初々(うひ/\)しくさして美しくはありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十六娘の初々(うひ/\)しさも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...初々(うひ/\)しい女房振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きっと私は初々(ういうい)しい女になったのだろうけれど...
林芙美子 「清貧の書」
...さうした男の初々しさに惹かれてゐたし...
林芙美子 「晩菊」
...これは何という初々(ういうい)しい声であろう...
原民喜 「廃墟から」
...初々(ういうい)しき大嶋田結ひ綿のやうに絞りばなしふさふさとかけて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...少女といってもいいような初々(ういうい)しい稚顔(おさながお)をしている...
久生十蘭 「鈴木主水」
...自分の方を!)それどころか悧溌そうなふっくりと初々しい可愛いはっきりした娘さんです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玄関の障子を静に開けて丸髷の初々した二十二三の美人が...
山下利三郎 「誘拐者」
...二十五だというのにお酌みたいに初々しい内気な女であった...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...その気味のわるいほどの初々(ういうい)しさと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...更に新鮮で初々しい...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
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