...その眼が俊助の冷やかな視線に刎返(はねかえ)されると...
芥川龍之介 「路上」
...首を刎ねるという事が絶対に必要じゃったのです」「なぜですか?」とオブリアンは興味をもって訊ねた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...刎(は)ね起きて時計を見れば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...血眼の利権屋の上前を刎ねて甘い汁を吸っていたが...
久生十蘭 「魔都」
...妖女(ウェーヂマ)は首を刎ねられた屍を両手にかかへこんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...頭(あたま)のあるものなら何(なん)でも頭(あたま)を刎(は)ねることが出來(でき)る...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...どこまでも突っ刎(ぱ)ねてしまうことが出来るだろうか? とりすがって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...レールの間の夏草どもは刎ね起きる...
横光利一 「詩集『花電車』序」
...いきなり草埃(くさぼこ)りと一緒に刎(は)ね起きて...
吉川英治 「鬼」
...「あッ!」一角は動顛(どうてん)して後ろへ倒れたが、同時に大刀をピッタリ構えて、くわっと相手を睨みつけながら、「やッてめえは春日新九郎だな!」たかの知れた奴と、咄嗟に見くびった金井一角は、足に受けた初太刀の傷を忘れて、猛然と刎ね起き、「この青二才め」と奮念の大刀鋭く斬りつけた...
吉川英治 「剣難女難」
...その首を刎(は)ねん――と太守へ申し出た...
吉川英治 「三国志」
...何の的(あて)があって!』刎(は)ね起て...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...峰阿弥の抱(いだ)いていた琵琶は、糸が刎(は)ね、海老尾(えびお)が折れ、胴が、砕けた...
吉川英治 「親鸞」
...そしてバチバチと炭火(すみび)の刎(は)ねる音がした...
吉川英治 「日本名婦伝」
...鐺(こじり)をかんぬきに刎(は)ねあげたまま...
吉川英治 「八寒道中」
...ピンと刎(は)ね上がったのを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...弦(つる)を切ったように刎(は)ねた武蔵の腕は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...バチバチと火花が刎(は)ねた...
吉川英治 「夕顔の門」
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