...刎飛(はねと)ばされたように...
泉鏡花 「婦系図」
...あわやと抱(いだ)き留めた惣助は刎倒(はねたお)されて転んだけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...雨の日に刎ねた泥に塗れて散らかつてゐる...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...そうして其奴の首を刎(は)ね...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...以て刎斬の惨を免るるを得しむべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...コンミッションが貰える上に更にその代金の頭を刎(は)ねることもできます...
中里介山 「大菩薩峠」
...また軽い突きで二三間刎(は)ね飛ばすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十人の切支丹の首が鈴ヶ森で刎(は)ねられるのを眼のあたり見て...
長與善郎 「青銅の基督」
...むっくと刎(は)ね起きた主人が急に気をかえて袋戸(ふくろど)の腸を読みにかかるのももっともと云わねばなるまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...奧さまは刎(はね)つけておしまひになりました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...溜り水を刎(は)ねかして倒れてゆく侍――「雪...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その時主人がイヤどうもせんと一言の下(もと)に刎付(はねつ)けてやっぱり物を考えていたら妻君はいよいよ心配になって溜(た)まるまい...
村井弦斎 「食道楽」
...ではこの場で首を刎(は)ねられるのか」「いや...
吉川英治 「剣難女難」
...パチンと虚空に刎(は)ねつけられた...
吉川英治 「剣難女難」
...その汝は、すでに擒人(とりこ)となって、わが面前に、指も動かせぬ身となっているではないか」「…………」「いま孔明が、首を刎ねろと、一言放てば、汝の首は、たちどころに、胴を離れる...
吉川英治 「三国志」
...――高氏もとっさに刎(は)ね返(かえ)されている...
吉川英治 「私本太平記」
...刎(は)ね起きて...
吉川英治 「新書太閤記」
...肩の辺りでカチンと刎ねた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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