...壜(びん)の口の切味(きれあじ)や...
泉鏡花 「薄紅梅」
...生々(なま/\)しい肉(にく)の切味(きりみ)に...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...私が切味(きれあじ)をお目にかけたね...
泉鏡花 「婦系図」
...素敵な切味、一分だめしだ...
泉鏡花 「婦系図」
...そのときは日本刀の切味を...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...切味がよさそうなのが...
海野十三 「太平洋魔城」
...学校の生徒は繰形(くりがた)でナイフの切味を験(ため)したりした...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...その切味の微妙さを檜(ひのき)の板で試みる時はまったくたのしい...
高村光太郎 「小刀の味」
...二十銭で買つた鋏が十余年前十銭買(マヽ)つた鋏ほどの切味を持つてゐないことは...
種田山頭火 「其中日記」
...それでゐて切味の非常に鋭利なものであつた...
田山花袋 「歸國」
...いつぞや大菩薩峠の上で生胴(いきどう)を試(ため)してその切味(きれあじ)に覚えのある武蔵太郎安国の鍛(きた)えた業物(わざもの)を横たえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...何事モ起ラザリシガ如ク平然トシテ歩ミ去ル……単ニ刀ノ切味ヲ試サンガ為ニ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから剃刀を合せて切味を手の平で試しながら椅子の側へもどる...
長塚節 「おふさ」
...切味の良い庖丁です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...之はやはり大阪風に肉の切味を厚く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...切味いとよしと聞いて自ら二三度振廻し...
南方熊楠 「人柱の話」
...ブッキラボウのようで深切味のある人であった...
山本実彦 「十五年」
...ワシの刀は一度も研(と)がないまま始終切味が変らんじゃった...
夢野久作 「近世快人伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??