...まだ抑え切れない可笑(おか)しさが残っているようであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...」白い石は待ち切れないように口を出しました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...おさえ切れないだろう」「居留民保護の名目で...
高見順 「いやな感じ」
...そんなことでもなかったら鬱陶(うっとう)しくて遣(や)り切れないであろうとも思えて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...僕はこんな信じ切れない状態で生きていたくなくなっている...
豊田三郎 「リラの手紙」
...お祭の時など両手に持ち切れないほどお菓子だの...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...切っても切れない縁のあるらしい正直にして短気の米友公というものの存在がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...封の切れない切餅もあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...隠し切れない拙(せつ)が溢(あふ)れていると思うと答えた...
夏目漱石 「子規の画」
...諦め切れない悲しみがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」割り切れない顔を平次にブチまけるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重要美術品に至っては幾十点あるか数え切れないという程の被害で...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...隠し切れない懊悩がその顔に出ていたので...
長谷川伸 「奇術考案業」
...私は遂に耐え切れないで...
松永延造 「ラ氏の笛」
...そして虔十はまるでこらへ切れないやうににこにこ笑って兄さんに教へられたやうに今度は北の方の堺(さかひ)から杉苗の穴を掘りはじめました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...それだけのことでは割り切れないものがぼくの人相には漂っていたものか...
山之口貘 「野宿」
...「これはきみガラスの製造と切っても切れない関係があるんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...切っても切れない...
吉川英治 「日本名婦伝」
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