...誰かこの日記帳から何十頁を切り裂いて持っていったぞ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...読んでしまってから細かく切り裂いて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...真ッ二つに切り裂いて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...第二弾は脹脛(ふくらはぎ)の筋肉を少し切り裂いて引違えただけだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...行手に立つ数知れぬ波を切り裂いて...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...テントのカンバスに大きな穴が開いていました……まるでだれかが剣で切り裂いて出て行つたようなかつこうでした...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...喉を切り裂いて差し込んだ護謨管から漸く弱い呼吸が通っているらしい...
豊島与志雄 「過渡人」
...そして、小柄(こづか)で、袴を切り裂いて、手早く、手拭で太腿をきつく縛った...
直木三十五 「南国太平記」
...とうとう小柄(こづか)を抜いて自分の耳を切り裂いて逃げたと言いますがねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...行く手の空を切り裂いているのに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...社会の耳目を(そば)だたせたおりに――無気力無抵抗につくりあげられた因習の殻(から)を切り裂いて...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...汽車は驀然と闇を切り裂いて飛んだ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...高い背びれは揺らぐことなく水を切り裂いていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...しゅうしゅうと樹幹を切り裂いているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それから唇の両端を耳の近くまで切り裂いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ナイフで切り裂いても構わない...
夢野久作 「焦点を合せる」
...いきなり矛(ほこ)をさかしまに味方の腹を切り裂いてあばれ出したものであるから...
吉川英治 「私本太平記」
...ズタズタに切り裂いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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