...島の前面の切り立った崖の上に松の木が並んだところは絵のようであった(図140)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...切り立った島を指さして見せ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...切り立った黒い岩山が...
江戸川乱歩 「影男」
...そこにだけしゃ切り立ったような黄褐色の毛が簇(むらが)り...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...見上げるばかりの切り立った岩壁は両方から次第に近づき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...切り立った山嶺(さんれい)のごときもある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この切り立った岩...
中里介山 「大菩薩峠」
...この切り立った谷をのぞき込んでいるのだから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...家は溝の上から切り立ったように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...切り立った断面に洞門の黒い口が見え...
久生十蘭 「地底獣国」
...五十米も切り立った岩壁へぶらさがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...いまいったように有明荘は切り立った三十尺ほどの崖の縁に建っているが...
久生十蘭 「魔都」
...こんな小さい崖(がけ)から見下ろしても眩暈(めまい)がするんですからね」その「小さい崖」の縁に、彼は体の重みの半分以上も突き出るくらい無頓着(むとんじゃく)に身を投げだして休んでいて、ただ片肘(かたひじ)をそのなめらかな崖ぎわにかけて落ちないようにしているだけなのであるが、――この「小さい崖」というのは、なんのさえぎるものもない、切り立った、黒く光っている岩の絶壁であって、私たちの下にある重なりあった岩の群れから、ざっと千五、六百フィートもそびえ立っているのである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...切り立ったサンゴの岩棚(いわだな)によじ登った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そこの切り立った崖ぶちとこの建物とのあいだに...
本庄陸男 「石狩川」
...これは谷合などの切り立った崖(がけ)のことで...
柳田國男 「地名の研究」
...屏風(びょうぶ)を切り立ったような石狩本流の崖の上まで来ますと...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...切り立った岩に挟まれた深い淵とそれに続く激しい瀬と岩の崖と崖の上の森とが在るのみなのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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