...切り立った崖に沿うて行く時には...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...右には切り立った岩壁...
石川欣一 「山を思う」
...東海岸は切り立った断崖になっている関係上...
梅崎春生 「腹のへった話」
...そこにだけしゃ切り立ったような黄褐色の毛が簇(むらが)り...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...見上げるばかりの切り立った岩壁は両方から次第に近づき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...この切り立った谷をのぞき込んでいるのだから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...両岸の切り立ったこの原始の川が...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...家は溝の上から切り立ったように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一方は切り立った崖で...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...こんな小さい崖(がけ)から見下ろしても眩暈(めまい)がするんですからね」その「小さい崖」の縁に、彼は体の重みの半分以上も突き出るくらい無頓着(むとんじゃく)に身を投げだして休んでいて、ただ片肘(かたひじ)をそのなめらかな崖ぎわにかけて落ちないようにしているだけなのであるが、――この「小さい崖」というのは、なんのさえぎるものもない、切り立った、黒く光っている岩の絶壁であって、私たちの下にある重なりあった岩の群れから、ざっと千五、六百フィートもそびえ立っているのである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...切り立ったサンゴの岩棚(いわだな)によじ登った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...これは谷合などの切り立った崖(がけ)のことで...
柳田國男 「地名の研究」
...いつもどちらかは切り立ったような崖であるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...屏風(びょうぶ)を切り立ったような石狩本流の崖の上まで来ますと...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...アジアの古城が切り立った山肌を這い上がっているレーリッヒの絵のようだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そこは恐ろしいほど切り立った崖で...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...切り立った岩に挟まれた深い淵とそれに続く激しい瀬と岩の崖と崖の上の森とが在るのみなのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...其処からは両方に嶮しい山の切り立った狭い狭い峡間の底を渓に沿うてゆくのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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