...切り口は不規則で...
梅崎春生 「狂い凧」
...かの白い切り口における大根そのものの如く...
海野十三 「第四次元の男」
...切り口が立体(りったい)になっているのですか」「へんなようだが...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...」いかにも、それは、なにかするどいはもので切ったような、切り口でした...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...その切り口へあなをあけて...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...六十年前ベッカリアが与えた切り口を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...切り口は六角形をしている...
中谷宇吉郎 「雪」
...切り口が曲つて居る――と俺はあの時言つたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與母吉さんは御新造さんの方で――」「仁助は?」「――」お濱はそれつ切り口を噤(つぐ)んで了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切り口へ灰をつけて植えました...
林芙美子 「お父さん」
...ぬッと頭をもたげる昔の切り口上であった...
本庄陸男 「石狩川」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...それから鞄をあけて一つの膏薬(こうやく)の瓶を出して、切り口へ塗って、豚吉は豚吉、ヒョロ子はヒョロ子と、間違えないようにくっつけ合わせて、そこいらにあった藤蔓(ふじづる)で縛ってしばらく寝かしておきますと、やがて二人ともグーグーといびきをかき初めました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...その破片の鋭い切り口に刹那を反映し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このまえのときよりずっと切り口上で云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...「お大事にあそばせ」と切り口上で云い...
山本周五郎 「風流太平記」
...その両方の切り口を見くらべていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...切り口を見て非凡なお方の切ったものと拝察したということ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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