...すぱりと斬ったその切り口に過ぎない...
海野十三 「第四次元の男」
...あの生物が三次元世界と交ったときの切り口だけが...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...貞之助は切り口上で答えたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...講演の口調ラジオなどで聞くえらい官吏(かんり)などの講演の口調は一般に妙に親しみのないしかつめらしい切り口上が多くてその内容も一応は立派であるがどうも聴衆の胸にいきなり飛び込んで来るようなものが少ない...
寺田寅彦 「柿の種」
...切り口の饐えたソオセエジ……オリーヴ油はまださらさらと透明らしいが瓶一面の埃のためによくは見えない...
富永太郎 「大脳は厨房である」
...切り口の埃(ほこり)でよごれたものである...
夏目漱石 「三四郎」
...平次親分のお宅は此方でいらつしやいますか」切り口上ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切り口が曲つて居る――と俺はあの時言つたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻をクンクンさせたり鮫の白い切り口を...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...切り口に青貝のような光を見せていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...このまえのときよりずっと切り口上で云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...両方の切り口を唇に近付ける...
夢野久作 「爆弾太平記」
...切り口を揃えた菜の青いひたし物が雪の夜の歯を清めた...
横光利一 「夜の靴」
...お文を解く時」「そして」「そのまま突き戻しました」「枝の切り口は見なかったか」「べつに……」「何も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...芍薬(しゃくやく)の枝の切り口を一見して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの枝の切り口を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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