...『此処を御覧、此の切り口を...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...知識がおが切り口上で答えた...
岩野泡鳴 「猫八」
...ふしぎな四次元世界の切り口をもっと見てまわりたい気もした...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...切り口の所からは真赤な生々しい血潮(ちしお)が流れ出していた...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...この切り口をごらん...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...人情と義理と利害をXYZの座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える...
寺田寅彦 「年賀状」
...六十年前ベッカリアが与えた切り口を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...切り口は六角形をしている...
中谷宇吉郎 「雪」
...切り口が曲つて居る――と俺はあの時言つたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與母吉さんは御新造さんの方で――」「仁助は?」「――」お濱はそれつ切り口を噤(つぐ)んで了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――毒でやられたんだ」「へエ――」「首の切り口が膾(なます)のやうぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――毒でやられたんだ」「ヘエ――」「首の切り口が膾(なます)のようじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗い床の間に切り口の白い本が少し積み重ねてある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何となく切り口上で唸つた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...一朝南天の幹が切られるかあるいは折れるかすると、その切り口、折れ口より下方にある芽のどれかが芽を吹いて葉を出し、新枝となるのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...枝の切り口を飽かずに見ている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...切り口を見て非凡なお方の切ったものと拝察したということ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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