...それ切り口を噤んだ...
海野十三 「深夜の市長」
...もちろん本当の姿は見えません」「あれが切り口ですか...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...小林団長は、ひもの切り口を、懐中電灯でしらべていましたが、はっとしたように、顔をあげてさけびました...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...貞之助は切り口上で答えたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...切り口が青貝のように底光りする白い美しい肉の色が眼の前にちらついて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...切り口の埃(ほこり)でよごれたものである...
夏目漱石 「三四郎」
...切り口が曲っている――と俺はあのとき言ったろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――毒でやられたんだ」「へエ――」「首の切り口が膾(なます)のやうぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それっ切り口を緘(つぐ)んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻をクンクンさせたり鮫の白い切り口を...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...白と朱肉色の切り口を見せて坐っています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...その破片の鋭い切り口に刹那を反映し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このまえのときよりずっと切り口上で云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...どうしてもわざとらしい切り口上になりかけたり…………マダムの話をきかれる態度や...
夢野久作 「奥様探偵術」
...細い優雅な長靴の斜めに切れ下った切り口との調和が...
横光利一 「旅愁」
...武蔵はふとそこへ置いて行った芍薬の枝の切り口に眼をとめて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一体どう切り口が違っているかを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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