...その切り口より血潮は滴々と流れ出でたり...
井上円了 「おばけの正体」
...切り口は不規則で...
梅崎春生 「狂い凧」
...それ切り口を噤んだ...
海野十三 「深夜の市長」
...その楕円形(だえんけい)の切り口の面だけを見ていると同じことだ...
海野十三 「第四次元の男」
...」いかにも、それは、なにかするどいはもので切ったような、切り口でした...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...切り口を入れてもよい...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...人情と義理と利害をXYZの座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える...
寺田寅彦 「年賀状」
...氷河が海に切れるところは、垂直な氷の断崖になっていて、その切り口が、チョークを折った断面のように白く光っている...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...切り口の埃(ほこり)でよごれたものである...
夏目漱石 「三四郎」
...時に厚い切り口が...
夏目漱石 「それから」
...切り口が曲つて居る――と俺はあの時言つたらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――毒でやられたんだ」「へエ――」「首の切り口が膾(なます)のやうぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物干竿の切り口に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗い床の間に切り口の白い本が少し積み重ねてある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...活きた雀を腰斬りしてその切り口へ傷処をさし込むべしとあったと記憶するが...
南方熊楠 「十二支考」
...切り口に青貝のような光を見せていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...刈り株の切り口で分るものだという...
横光利一 「夜の靴」
...切り口を見て非凡なお方の切ったものと拝察したということ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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