...それ切り口を噤んだ...
海野十三 「深夜の市長」
...ふしぎな四次元世界の切り口をもっと見てまわりたい気もした...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...彼はそれ切り口をつぐんでしまって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...切り口が青貝のように底光りする白い美しい肉の色が眼の前にちらついて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんな風な切り口上でなしに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...講演の口調ラジオなどで聞くえらい官吏(かんり)などの講演の口調は一般に妙に親しみのないしかつめらしい切り口上が多くてその内容も一応は立派であるがどうも聴衆の胸にいきなり飛び込んで来るようなものが少ない...
寺田寅彦 「柿の種」
...大根の切り口みたいなお天陽様ばかり見ていると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...」母は更に切り口上で父に詰ると...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...その二つの切り口を豚吉とヒョロ子の上に当てがいました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...蘆(あし)とか篠竹(しのだけ)とかの切り口を...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「今日は薬礼をもらって帰るから御用意を願いたい」と切り口上で云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...どうぞ御心配なくおひきとり下さい」切り口上のうえに...
山本周五郎 「末っ子」
...「私が平松正四郎です」彼は切り口上で云った...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...「お大事にあそばせ」と切り口上で云い...
山本周五郎 「風流太平記」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...自分のした切り口と元の切り口と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お文を解く時」「そして」「そのまま突き戻しました」「枝の切り口は見なかったか」「べつに……」「何も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...切り口を見て非凡なお方の切ったものと拝察したということ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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