...君の実体の一つの切り口に過ぎないのだ...
海野十三 「第四次元の男」
...その切り口へあなをあけて...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...隣の息子なんか、たまたま私のうちへ来ても、大学の先生だと思ってか、遠く離れて、きちんと座り、しゃちこばって、切り口上で、ことさら難しい言葉を並べ立てるので、こちらもいつしか冷淡になり、ああそうですか、いずれ考えておきましょう、などと返事をせざるを得なくなる...
永井隆 「この子を残して」
...切り口は六角形をしている...
中谷宇吉郎 「雪」
...切り口の埃(ほこり)でよごれたものである...
夏目漱石 「三四郎」
...――毒でやられたんだ」「ヘエ――」「首の切り口が膾(なます)のようじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...切り口へ灰をつけて植えました...
林芙美子 「お父さん」
...暗い床の間に切り口の白い本が少し積み重ねてある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...白と朱肉色の切り口を見せて坐っています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何となく切り口上で唸つた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...その二つの切り口を豚吉とヒョロ子の上に当てがいました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...神経の切り口の痛みが...
夢野久作 「一足お先に」
...切り口を揃えた菜の青いひたし物が雪の夜の歯を清めた...
横光利一 「夜の靴」
...枝の切り口を飽かずに見ている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その元の切り口は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...より劣った切り口になっているか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうしておてまえの持ち物になったのでございますか」切り口上で六部は問いつめるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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