...その切り口へあなをあけて...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...切り口の饐えたソオセエジ……オリーヴ油はまださらさらと透明らしいが瓶一面の埃のためによくは見えない...
富永太郎 「大脳は厨房である」
...氷河が海に切れるところは、垂直な氷の断崖になっていて、その切り口が、チョークを折った断面のように白く光っている...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...吹き出るやうに切り口を流れた血潮が助手の左手のガアゼを眞赤に染めてゐた...
南部修太郎 「疑惑」
...平次親分のお宅はこちらでいらっしゃいますか」切り口上ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...切り口へ灰をつけて植えました...
林芙美子 「お父さん」
...大根の切り口みたいな大阪のお天陽様ばかりを見ていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...何となく切り口上で唸つた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...このまえのときよりずっと切り口上で云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...……切り口上の言葉つきにも...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...青白い股の切り口が...
夢野久作 「一足お先に」
...切り口上でいうだけだった...
吉川英治 「平の将門」
...枝の切り口を飽かずに見ている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その元の切り口は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の切り口には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その両方の切り口を見くらべていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...切り口を見て非凡なお方の切ったものと拝察したということ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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