...「おい今晩寄席に行かないか」と春三郎の方から切り出すと...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ニヤニヤしながら私がそれを切り出すと...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼女がその事を妙子に切り出す機会を捉(とら)えたのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何としても面と向って切り出す顔がないからであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あまり正面から女主人に切り出すのをきまりわるく思っていたところへまたそんなほかの者が傍に来たのでいよいよいい出しかねていたが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...「ヴィクタ・トレーヴァのことは初めて話すかな?」とホームズが切り出す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...」と男は切り出す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...言いにくそうに切り出すのでした...
豊島与志雄 「崖下の池」
...そのお喋りを切り出す隙がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...円筒形の標本を切り出す...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...愈々この御願いを切り出すことになったのであるが...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...切り出すのが順当であった...
夏目漱石 「それから」
...切り出す機を逸してしまった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...エステル夫人は、感情を無理におさえつけているような声で、「いったい、どうしたの?」と、切り出す...
久生十蘭 「キャラコさん」
...とてもいま切り出すだけの勇気はないように思えた...
堀辰雄 「楡の家」
...ここまで切り出すのに骨が折れたわ...
室生犀星 「神のない子」
...いつか彼がこう切り出すものと...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しく口を切り出すのが辛かった...
吉川英治 「親鸞」
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