...原稿の談話(はなし)を切り出すと...
薄田泣菫 「茶話」
...「おい今晩寄席に行かないか」と春三郎の方から切り出すと...
高濱虚子 「續俳諧師」
...こちらから切り出すのがなんとなく腫れ物にでも障るような気がして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女に単刀直入に話を切り出す術(すべ)もなかった...
辰野隆 「感傷主義」
...ただそれだけのことを切り出すのに...
豊島与志雄 「子を奪う」
...ツーロンを囲む高い丘から岩を切り出すことに使われていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのお喋りを切り出す隙がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...見栄にも切り出すものと期待していると...
中里介山 「大菩薩峠」
...切り出すのが順当であった...
夏目漱石 「それから」
...切り出す機を逸してしまった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...切り出すわけにもゆきませんが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...例の重要な問題をノズドゥリョフに切り出す気にはどうしてもなれなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...兎にも角にも用件を切り出すより他はなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...とてもいま切り出すだけの勇気はないように思えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...代金のことは切り出すわけにはゆかないもんでせうかな...
牧野信一 「鬼涙村」
...薪を切り出すことを唯一の仕事としてゐたが...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...これを爺さんに切り出すきっかけを待っているのだが...
矢田津世子 「神楽坂」
...六本の薪を切り出すことと何らかの関係があろうとは...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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