...すなわち約一エーカー分だけの氷を切り出すことができるそうだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...お願いがあるんだけれど」と切り出すと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...何としても面と向って切り出す顔がないからであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あまり正面から女主人に切り出すのをきまりわるく思っていたところへまたそんなほかの者が傍に来たのでいよいよいい出しかねていたが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...私は切り出すことは出来ません...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...こっちからまた同じ事を切り出すのは...
夏目漱石 「こころ」
...山から切り出すのに幾日(いくか)とかかかって...
夏目漱石 「三四郎」
...切り出すのが順当であった...
夏目漱石 「それから」
...健三は仕方がないから尻(しり)を落付(おちつ)けてゆっくり腹の中に持って来た話を姉に切り出す気になった...
夏目漱石 「道草」
...代金のことは切り出すわけにはゆかないもんでしょうかな...
牧野信一 「鬼涙村」
...薪を切り出すことを唯一の仕事としてゐたが...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...じつは」どんな仕事でもいいからこの一座へ入れて使ってはいただけまいかと切り出すと...
正岡容 「寄席」
...又それを山田の主人に切り出す折もなくて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ここまで切り出すのに骨が折れたわ...
室生犀星 「神のない子」
...六本の薪を切り出すことと何らかの関係があろうとは...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...新しく口を切り出すのが辛かった...
吉川英治 「親鸞」
...宗清が切り出すまでもなく...
吉川英治 「源頼朝」
...切り出すと彼は熱情を鞘(さや)におさめてから冷淡に私に答えるのであった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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