...その穴は此の軸を通すだけで決して蒸気を抜け出さすやうな事はない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...よろめく脚を軸(じく)として...
梅崎春生 「桜島」
...時間の軸じゃない」「そんなもんではなくてよ...
海野十三 「四次元漂流」
...そこの主人が軸物よりも屏風よりも...
薄田泣菫 「茶話」
...別にそう新機軸があるわけではない...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は長兄がちかごろあたらしく求めたらしい一本の軸物をひろげて見てゐた...
太宰治 「思ひ出」
...所謂「官僚の悪」の地軸は何か...
太宰治 「家庭の幸福」
...それが軸から毛の方へ滲み出るように工夫したであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...縦軸 Od を需要を示す軸とする...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ずっと昔私はどこかで僧心越(しんえつ)の描いた墨絵の芙蓉(ふよう)の小軸を見た記憶がある...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...そこにも小さい軸がかかっていた...
徳田秋声 「挿話」
...羽軸を口にくわえて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このかけ替えられた軸物を...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで今一本のマッチの軸の頭を折ったもので結晶を吊しながら...
中谷宇吉郎 「雪」
...ペンとそうしてペン軸(じく)の旧弊な昔に逆戻りをした...
夏目漱石 「余と万年筆」
...床ノ間には故政宗の消息を仕立てた軸を懸け...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さながら地軸のように置かれた...
吉川英治 「親鸞」
...雨華上人(うげしょうにん)の白椿の軸...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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