...ほら――」といって丘は図の横軸の極(ご)く近くにある...
海野十三 「キド効果」
...交錯(こうさく)した水車の車軸のようにみえる...
海野十三 「三重宙返りの記」
...線のない絵を描いたり色々と新機軸を出した...
高村光太郎 「美術学校時代」
...それ、そこだ、いや、もっと右、いや、いや、もっと左、つっこめ、などと声をからして青砥は下知するものの、暗さは暗し、落した場所もどこであったか青砥自身にさえ心細い有様で、たとえ地を裂き、地軸を破り、竜宮までもと青砥ひとりは足ずりしてあせっていても、人足たちの指先には一文の銭も当らず、川風寒く皮膚を刺して、人足すべて凍(こご)え死なんばかりに苦しみ、ようようあちこちから不平の呟(つぶや)き声が起って来た...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その性が現代を永久にする旋廻軸の油となつて動いてゐるのである...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...実際天柱(てんちゅう)は摧(くだ)け地軸も折れたかという感じが出るが...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...純測定の大家らはK軸に羅列(られつ)される...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...樫の軸木は高らかに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一種の認識の検討であるというクリティシズムの枢軸は...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...クリティシズムの骨肉をなすこの組織や枢軸なるものは...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...戦車の車軸や車輪に鋭い鎌を結びつけて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...マッチの軸の先をちょっと舐(な)めて硝子板をそっとつつくと...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...耳のうしろへペン軸(じく)をはさんでいる...
夏目漱石 「三四郎」
...近くの竹川へ寄る、楽屋用の茶卓台、軸、花いけなど届いたので、その礼...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...軸と先端を覆っているイワシをかじったのだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その中軸の両側に互生して二列に相并(なら)ぶものは...
牧野富太郎 「植物記」
...イチジクは変形せる花軸部(かじくぶ)を食用に供(きょう)している...
牧野富太郎 「植物知識」
...地軸(ちゞく)と云(い)つたのを挫(くじ)くと聞(き)き違(ちが)へて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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