...従って数多の太陽は各自の遊星系を従えてこの銀河の真ん中を貫く大宇宙軸のまわりに群を成している...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...我々の太陽の近くに存する多くの太陽系の軸はすべてほとんど同じ方向を指していなければならない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...私に宛(あ)てた紅葉の手紙が錦襴(きんらん)表装の軸となって床の間に掛けてあったと知らせて来た...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...軸も座敷も俄かに引き立つ場合がある...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...向うの左手の一間の床の間にはちょっとした軸を掛けて...
近松秋江 「黒髪」
...軸の両端にちょっとした漆の輪がかいてあったような気がする...
寺田寅彦 「自由画稿」
...殊に或日わが居間の軸を掛替(かけか)ゆる折滬上(こじょう)当今(とうこん)の書家高(こうよう)といふ人の書きける小杜(しょうと)が茶煙禅榻(さえんぜんとう)の七絶(しちぜつ)すらすらと読下(よみくだ)しける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこの度(たび)の婚儀につきては深くその身元のあしよしを問ひたまはざりき...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...良寛の詩軸を手に入れて得意になって掛けていると...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...軸(じく)が減ったから軸丈(だけ)易(か)えて呉(く)れと云って持って来たのがあるが...
夏目漱石 「余と万年筆」
...萬一の場合の用意に御手文庫に入れたまゝ、殿の御側に備(そな)へさせられます」「鍵は?」「年に一度、公儀の御品調べがあり、外に馬遠の軸物、砧青磁(きぬたせいじ)の香爐(かうろ)、聖茶碗(ひじりちやわん)などと共に差出し、御調べ濟の上、元の御手箱に返したのが、二た月ほど前、鍵は私の兄、側用人桑原伊織が預かりますが、何かの都合で殿へ差上げた時、ほんの半日だけ、御寵愛(ごちようあい)のお銀の方に預けられた事があるとお側の者が申して居ります」「お手箱には變りは無いでせうな」「何の變りも御座いません」「すると、桑原伊織樣か、殿樣か、お銀の方か、この三人のうちの一人が取出されたといふのでせう」「殿は何にも知らぬと仰せられます、――兄は藩中第一の正直者で、これも嘘僞(うそいつは)りを申す筈は御座いません」「それでは矢張りお銀の方が隱したといふ事になるわけで」「兄桑原伊織が再三掛け合ひましたが、お銀の方親元源太郎は、奧方の心が柔らいで、お銀の方がお屋敷に召還された上探して進ぜよう――といふ傍若無人(ばうじやくむじん)の返事で御座います」「フ――ム」「五日前に若樣――と申しても、御腹樣のお銀の方御身持に信用いたしてよいものやら惡いものやら存じませんが、――兎に角、十次郎樣御不慮(ごふりよ)のことがありまして、一夜のうちに御他界になつたのを駿河臺上屋敷の者の毒害と言ひ掛りをつけ、毒菓子の計略で若樣を害(あや)めた下手人を出さないうちは、秘傳書と御墨附も、未來永劫(みらいえいごふ)此世に出る氣遣は無い、と恐ろしい事を申して居ります」「フ――ム」「公儀の御封を受けた品や、東照公御墨附が紛失すれば、明年の御品調べを待たず、小堀家は重くて改易、輕くて減地轉封は免(まぬが)れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...罠(わな)に掛ったようなものだ」「…………」「わざと筆の軸の銘(めい)を切って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...にがにがしい顔をして長い間ペン軸を噛(か)んでいたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...神意によつて車軸を流す豪雨だつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...画軸多仙仏...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...床の間に真黒い軸をかけて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それから床間にかかった武運長久の掛軸も脱して巻いてしまう...
横光利一 「夜の靴」
...この一点を坤軸として選み落された自分だった...
横光利一 「旅愁」
...軸を巻いておけ』『はっ』『宮内...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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