...そうしてその上には怪しげな楊柳観音(ようりゅうかんのん)の軸が...
芥川龍之介 「疑惑」
...かんじんな軸(じく)うけが...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...「私共の軍隊は敗走し、私共の后はそのためにその頭を不周の山に打ちつけられ、そのために天の柱は折れ、地の軸は絶え、私共の后も歿(な)くなられました、ああ、これは本当に……」「よろしい、よろしい、私にはお前のいうことは判らない...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...鉛筆の軸(じく)かなにかでコーンと一つ叩いてみるがいい...
海野十三 「振動魔」
...その寺の宝物と云われる軸物が...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...正面には弘法大師の掛軸...
種田山頭火 「遍路の正月」
...つまり一切の人間的認識を一貫する枢軸なのだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...別に新機軸を出だして政局の進轉を計らむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それだけの……軸が...
豊島与志雄 「野ざらし」
...それは私の秘蔵の一軸であると同時に伯母さんにとつてはお犬様や丑紅の牛といつしよにほいほいと持ちだして私の癇癪をしづめる虫おさへの妙薬であつた...
中勘助 「銀の匙」
...残山剰水といわれる構図の新機軸を出し...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「眞つ晝間で軸から切り取る隙がないとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手に日本刀を一本と小さい軸物を一つ持ち...
三好十郎 「好日」
...馬に騎(き)し桑の枝を手に持った女人像の掛軸(かけじく)であり...
柳田国男 「海上の道」
...七五離森(はなれもり)の長者屋敷にはこの数年前まで燐寸(マッチ)の軸木(じくぎ)の工場(こうば)ありたり...
柳田国男 「遠野物語」
...ハッとしてペン軸を取り落す...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...その前へ一巻の画軸を展(ひろ)げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...巻(かん)の表紙や軸の金具もだが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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