...旅こそは彼から切り離(はな)すことのできないものであった...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...それさえ思い切りました...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...そのめい/\の線に糸で区切りをつくらねばならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...高角砲をもって火蓋を切りだしたよ...
海野十三 「地球要塞」
...マデライン嬢が承諾をあたえる見込みがあるなら断然それを切り出すだけの勇気を生じたでもあろうが...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...さてどう切り出したら女にきいきい声を立てさせずに済むものやら...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...私の血縁の一人は夜道で誤って突き当たった人と切り合って相手を殺し自分は切腹した...
寺田寅彦 「写生紀行」
...いかにも切りつめた蹲踞(うずく)まり方をする...
夏目漱石 「永日小品」
...今まで開(あ)いていた仕切りの襖(ふすま)をすぐ立て切りました...
夏目漱石 「こころ」
...巳之助は火打で火を切りはじめた...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...それっ切りわからず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口調もおいおい切り口上になってゆく様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...父と縁を切ります! あの人は外道の邪宗門です! あの人が死なうが生きようが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...夜も補助椅子出し切り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...老夫人の体がむごたらしく切りさいなまれていたこと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...第三の窓は空に翻る翼の水の切り具合を研究するために技師が半身を乗り出して空を見あげる場所であつた...
牧野信一 「沼辺より」
...「ヘッヘヘヘヘヘ」と作り笑いをしては立て替えの件を切り出す……これだけのことを覚えておいてもらわないと...
正岡容 「寄席」
...自分の手を血だらけにしていてもしらを切り通すのが居る...
夢野久作 「暗黒公使」
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