...外界から切り離されるだけそれだけ倉地が自分の手に落ちるように思っていた葉子はそれを知って有頂天(うちょうてん)になった...
有島武郎 「或る女」
...弱いしどろもどろの人を切りまくつて快(こころよ)しとしてゐる人が...
太宰治 「ラロシフコー」
...ゆるゆると仕切り板の陰にいる彼のところへ足を運んだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...切り落とされる最初の首に注意しなければいけない...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...青空の一片が切り取られて見える...
豊島与志雄 「紫の壜」
...けっして切り放して見てもその価値は分りません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――これつ切り別れ話になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何も彼もそれつ切りで」八五郎なか/\よく氣が廻ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間をおかずに切りこんできた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...裏切りとか? もしそうなら舞台劇がこんなに順調に進むはずがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...それに巧いこと!」母達も出て来て切りに玄吉を賞讚した...
牧野信一 「蔭ひなた」
...私達に向つて切りと何か呼びかけてゐる...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...どこかで淡く冷たい影を投げている荒れ庭を横切りはじめた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...第二十七赤茄子(あかなす)サンドイッチは赤茄子へ熱湯をかけて皮を剥(む)いて薄く切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...一時は殆どこれ切りになるかと思った...
村井弦斎 「食道楽」
...一二 ニルヤから来るものもう昔話の穿鑿(せんさく)もよいほどに切り上げたいと思うが...
柳田国男 「海上の道」
...つねにきれいに爪を切りそろへ...
吉川英治 「折々の記」
...その念入りな仕切りのわりに...
吉川英治 「新書太閤記」
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