...貴女には僕の切ない心がお解りにならないでせう!』と...
石川啄木 「鳥影」
...肩をすぼめて切ない思ひをしてゐたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...いやな切ない思いで...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...何となく切ないものがこみあげてくるので...
種田山頭火 「其中日記」
...ほんとにどんな切ない思いをいたしましたでしょう……」彼女は感動のために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...切ない悶えに悩んでる時など...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...おじいさんの親切ないたわりと...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...切ない思いを書き入れては送った...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...男に食わせてもらう事は切ないし...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何とか生活してゆくと云う人間の大切ないとなみが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そのような原理は一切ないことを確信している...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自分がそんな切ない氣もちになるのをかへつて氣味のいいやうな風に...
堀辰雄 「おもかげ」
...暫くは何もかもがこぐらかったような切ない気分で半ば夢中に足を運んでいるきりだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...反(かえ)って切ないほどはっきりと胸に浮んで来て...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...いまにも此の世から消えてゆこうとしている古代の痕をこうやって必死になってその儘に残そうとしている人たちの仕事に切ないほどの感動をおぼえた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...甘く切ない音楽が聞こえた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...うう、切ない...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...私は失業中で切ない暮しですが...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
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