...肩をすぼめて切ない思ひをしてゐたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...おトメさんに会わせて下さい」彼は切ない声でいった...
海野十三 「地獄の使者」
...親切ないゝ男であつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...一生懸命燈火を支えて切ない涙をぽろ/\こぼして居るうちに...
谷崎潤一郎 「少年」
...恨めしいような切ないような眼つきをして...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...嚴な檢使の面前で判官樣がいざ短刀をとつて腹につきたてやうとする前頻りに國家老大星由良之助の來着を待つて『由良之助は未だ來ぬか』と問ふと力彌は花道の向ふをのぞいて悲しげに『いまだ參上仕りませぬ』と主君に申上る其切ない場面であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」「立ち去るのは切ない気がします...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...切ない悶えに悩んでる時など...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...エロスへの切ない祈祷...
萩原朔太郎 「宿命」
...いかなる事物に関する推論をも導く理由は一切ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もっともっと胸がしめつけられるように切ないものだ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私はお前が私のことでどんなに苦(にが)い気もちにさせられているかを切ないほどはっきり感じた...
堀辰雄 「楡の家」
...さうしたら何んだか快いやうな切ない氣持になりだした...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...それに類する切ない言葉を空想して...
牧野信一 「タンタレスの春」
...優しい感情と切ない感情と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...悲しいとか切ないとか云うのでなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何だか切ないような笑えるような気持でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...切ないほど鮮やかに思いだされた...
山本周五郎 「日本婦道記」
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