...鏗(だうかう)たる響は復(ま)た以前の々(さう/\)切々(せつ/\)たるに似ず...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...二昔も程遠き今日からふりかえって考えてみると夢のような取り止めも付かぬ切々(きれぎれ)が...
寺田寅彦 「車」
...切々(せっせ)と生活の資を積む可く努められたのも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...切々として人の官覚を動す力があつた...
永井荷風 「里の今昔」
...食事を終り、別室に至り、懇々切々、今日欧洲流行の非なるを教示せられ、竟(つい)に日本の形勢不得止して、国会を開くに至らば、能く注意し、国法を定め、而して仮令如何様の事あるも、国費を微収するには、国会の許諾を不得(えざれ)ば、不出来様の、不策に出る勿れ、若し其権を、国会に譲れば、内乱の基と知るべしとの事なり...
蜷川新 「天皇」
...切々として肺腑に喰い入りますが...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...切々と心情から慟哭的(どうこくてき)に歌われている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...老を悲しむ情が切々と迫っている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...切々たるその叫声は...
久生十蘭 「魔都」
...どうも温泉に浸りながらでは「マリエンバアドのエレジイ」のやうな切々とした詩は書けさうもないと思へるからである...
堀辰雄 「「浴泉記」など」
...却つて胸の中に深く切々と折り畳まれた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...切々(せつせつ)そこを掘り初めました...
夢野久作 「白髪小僧」
...関羽は、それに着くと、自分ら三人が義軍を興すに至った、愛国の衷情をもって、切々訴えた...
吉川英治 「三国志」
...弔文は長い辞句と切々たる名文によってつづられ...
吉川英治 「三国志」
...宮は切々(せつせつ)と警固の士へ訴えて...
吉川英治 「私本太平記」
...かの琵琶行(びわこう)の詩句をかりていうなら――大絃(タイゲン)ハ々(サウサウ)トシテ 急雨ノ如ク小絃(ゲン)ハ切々(セツセツ)トシテ 私語ノ如シ々切々 錯雑シテ大珠(タイジユ)...
吉川英治 「私本太平記」
...正成の心耳には切々とその浮かばれぬものの鬼哭(きこく)がわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...東洋的な身の処置と生き方は切々と古典の筆者もその行動に希求してやまない風がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
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