...自分の死期の迫ってるのを十分知りながら余り豊かでない財嚢(ざいのう)から高価の辞典を買うを少しも惜まなかった紅葉の最後の逸事は...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...尤も、こんな風な証言だろうとは想像しなかったかも知れないけれど」蕗屋は、ここで署名を拒んだところで、何の甲斐もないことを、十分知っていた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...そなたは多分知らないのだろう...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...○安分知足、楽清閑、楽在其中、まことに、その中にある楽しみが、ほんたうの楽である...
種田山頭火 「其中日記」
...若(も)シ法身ヲ証スレバ少分知ルコトヲ得...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうせ唯(たゞ)の鼠(ねずみ)ぢやあるめえ」「御守殿(ごしゆでん)のお茂與(もよ)を親分知りませんか」「何? 御守殿お茂與? あれが御守殿のお茂與の化けたのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十分知っています...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...そこではもう大分知れわたつてゐた...
原民喜 「星のわななき」
...我輩こう見えても英国にいた頃は随分知己が有ったものだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...メロディーも半分知ってるから...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...俺は太吉の右の眼の色も形も十分知つてゐるから...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...お蔭で大分知識を得た...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...いまの日本に特別つよくあらわれているそれらの困難については誰しも十分知っているけれども...
宮本百合子 「いのちの使われかた」
...これが今まで充分知られていない原因となったのであろう...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...多分知っている人も多いであろう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...お前も多分知っているだろうが...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...充分知って知りぬいていたろう...
吉川英治 「私本太平記」
...十分知った上での落筆であろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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