...此文太郎の淋しい心持は春三郎は十分知つてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...安分知足のすがただ...
種田山頭火 「其中日記」
...相手の無器用さを十分知っていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...馴れた人に対しては随分知っているだけの学問の話もするが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...多分知るまい」三沢は病院の二階に「あの女」の馴染客(なじみきゃく)があって...
夏目漱石 「行人」
...十分知っています...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...恋もせじ人の恨みも負はじなど唯事として思ひし昔私は少女の頃から色々の古典も新作も読んで恋の葛藤の悲しさ痛ましさ浅ましさ恐ろしさを十分知るにつけ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夢中で錨を還すその錨(いかり)を切(きっ)たと云うことは清水卯三郎(しみずうさぶろう)が船に乗(のっ)て見て居たばかりで薩摩の人は多分知らない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...イシドレの同邦メキシコ人をラリがののしっていることは、十分知っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...十分知っているだろうに――いのちを賭けて横恋慕をしているのじゃ――さて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その後につづく反動の時代の意義について十分知らせないのは何故でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは十分知っていますが...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...多分知っている人も多いであろう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...汐先の加減を十分知り抜いていない限り...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...それも充分知っての上の正成とすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...敵将に示そうとするその寛度と好意は充分知ることができる...
吉川英治 「新書太閤記」
...アダム・スミスはこの二つの場合の類似を十分知っており...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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