...若者は分疏(いひわけ)らしく詞を添へて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...やがて髯の赤い首席の雀部(ささべ)が遅れた分疏(いひわけ)をしながら入つて来た時...
石川啄木 「道」
...そんでも此(この)位(くれえ)ぢや一日(いちんち)干(ほ)せば臭(くさ)えな直(なほ)つから」勘次(かんじ)は分疏(いひわけ)でもするやうにいつた...
長塚節 「土」
...「貴君と御一所でなきゃア私も罷(よ)しましょう」とか何とか言て貰いたかッた……「シカシこりゃア嫉妬(しっと)じゃアない……」と不図何か憶出(おもいだ)して我と我に分疏(いいわけ)を言て見たが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...落第の分疏(いいわけ)に至るまで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...シカシ我慢しているも馬鹿気ている」ト種々(さまざま)に分疏(いいわけ)をして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏(いいわけ)をいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...自分で自分に分疏(いひわけ)をしてゐるのだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...森は分疏(いひわけ)にならぬ分疏などはしない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...豐臣方の奉行等に對して命懸(いのちがけ)の分疏(いひわけ)をした...
森鴎外 「栗山大膳」
...壽阿彌は此等の人々に一々書を裁するに及ばぬ分疏(いひわけ)に...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...役目を離れた應對を求める分疏(いひわけ)をしなくてはならぬやうに感じた...
森林太郎 「高瀬舟」
...めめしい分疏(いひわけ)をしたくは無い...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...つまり別に分疏(いいわけ)がなくって...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...10390そのくせ袖手傍看(しゅうしゅぼうかん)の分疏(いいわけ)しかしません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そして自分で自分に分疏(いいわけ)をする...
森鴎外 「空車」
...わたくしはこんな分疏をして...
森鴎外 「空車」
...法励師四分疏五本各十巻...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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