...若者は分疏(いひわけ)らしく詞を添へて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...やがて髯の赤い首席の雀部(ささべ)が遅れた分疏(いひわけ)をしながら入つて来た時...
石川啄木 「道」
...そんでも此(この)位(くれえ)ぢや一日(いちんち)干(ほ)せば臭(くさ)えな直(なほ)つから」勘次(かんじ)は分疏(いひわけ)でもするやうにいつた...
長塚節 「土」
...他人(ひと)のこと俺(おれ)だつて」分疏(いひわけ)した...
長塚節 「土」
...「貴君と御一所でなきゃア私も罷(よ)しましょう」とか何とか言て貰いたかッた……「シカシこりゃア嫉妬(しっと)じゃアない……」と不図何か憶出(おもいだ)して我と我に分疏(いいわけ)を言て見たが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...落第の分疏(いいわけ)に至るまで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...手出がなっても為得(しえ)なかッたのじゃない」ト文三憤然(やっき)として分疏(いいわけ)を為出(しだ)した...
二葉亭四迷 「浮雲」
...シカシ我慢しているも馬鹿気ている」ト種々(さまざま)に分疏(いいわけ)をして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文さんが好きと云わないから宜いじゃ有りませんか」「その分疏(いいわけ)闇(くら)い闇い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...昇が俄(にわ)かに問われもせぬ無沙汰(ぶさた)の分疏(いいわけ)をしだして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏(いいわけ)をいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文中里恵のために分疏して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「実に分疏(もうしわけ)がございません...
森鴎外 「渋江抽斎」
...つまり別に分疏(いいわけ)がなくって...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...10390そのくせ袖手傍看(しゅうしゅぼうかん)の分疏(いいわけ)しかしません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...分疏(ぶんそ)をするために予め地をなして置くのでもない...
森鴎外 「不苦心談」
...分疏(いいわけ)のやうに語を継(つ)ぎて...
森鴎外 「文づかひ」
...光統律師四分疏百二十紙...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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