...やがて髯の赤い首席の雀部(ささべ)が遅れた分疏(いひわけ)をしながら入つて来た時...
石川啄木 「道」
...分疏するだけが野暮にて...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...今年(ことし)は赤(あか)も夥多(しつかり)だが磨臼(するす)の切(き)れ方(かた)もどういふもんだか惡(わり)いんだよ」とお品(しな)は少(すこ)し身(み)を動(うご)かして分疏(いひわけ)するやうにいつた...
長塚節 「土」
...「勘次(かんじ)さん與吉(よきち)こと起(おこ)してた處(とこ)なんだよ」内(うち)の女房(にようばう)は分疏(いひわけ)してやつた...
長塚節 「土」
...他人(ひと)のこと俺(おれ)だつて」分疏(いひわけ)した...
長塚節 「土」
...落第の分疏(いいわけ)に至るまで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...手出がなっても為得(しえ)なかッたのじゃない」ト文三憤然(やっき)として分疏(いいわけ)を為出(しだ)した...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏(いいわけ)をいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...我から分疏(いいわけ)をいいいい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...自分で自分に分疏(いひわけ)をしてゐるのだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...森は分疏(いひわけ)にならぬ分疏などはしない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そを戲文を以て論文に代ふる分疏(いひわけ)にせむはいかゞあるべき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...「実に分疏(もうしわけ)がございません...
森鴎外 「渋江抽斎」
...10390そのくせ袖手傍看(しゅうしゅぼうかん)の分疏(いいわけ)しかしません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...分疏(いいわけ)のやうに語を継(つ)ぎて...
森鴎外 「文づかひ」
...分疏(いいわけ)のように語をつぎて...
森鴎外 「文づかい」
...法励師四分疏五本各十巻...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...光統律師四分疏百二十紙...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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