...思う存分力をこめて馬をなぐったり蹴ったりして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...この何者にも制肘(せいちゅう)されない放縦な駄々ッ子的気分が当時の文学好きの青年の共鳴を惹(ひ)くに十分力があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...十分力を致し事に従うつもりである...
大隈重信 「外交の方針」
...もし諸君がご同感ならばお互いに充分力を尽してこの学校の事に尽力せられんことを希望致します...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...母の意見もそれをまぎれさせるに十分力があつたであらう...
田山花袋 「道綱の母」
...生命の緊張した時代には随分力の強い...
津田左右吉 「偶言」
...」「あなたにはまだ充分力もあり元気もあります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...伯母さんは「まあねむなつたかよ」といひながらちらばつたおもちやをかたづけ半分力づくに頸すぢをおさへつけてみんなに 御機嫌よう をいはせるのを...
中勘助 「銀の匙」
...隠れた後援者としては随分力を尽されていたようである...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...隨分力になつてやらないものでもない」平次は膝を進めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分力になつて上げようではないか」平次は靜かに迎へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風向はみな東風の分力をもっている...
久生十蘭 「南極記」
...それにしては大分力の容れ具合が凄じ過ぎる! と軽い不安の念に打たれた...
牧野信一 「南風譜」
...今まではおそらく十分力強くまた正確には述べられていない問題を別としても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それが充分力になつてゐるらしく思はれる...
水野葉舟 「言文一致」
...新種を飼い擾すに十分力が出ぬのじゃろう...
南方熊楠 「十二支考」
...この時代の鏡としての婦人作家の歴史だけは十分力を入れてまとめます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼の心を動かすに充分力があつた...
横光利一 「悲しみの代價」
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