...思う存分力をこめて馬をなぐったり蹴ったりして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...母の意見もそれをまぎれさせるに十分力があつたであらう...
田山花袋 「道綱の母」
...僕のほうにも十分力はある……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...伯母さんは「まあねむなつたかよ」といひながらちらばつたおもちやをかたづけ半分力づくに頸すぢをおさへつけてみんなに 御機嫌よう をいはせるのを...
中勘助 「銀の匙」
...随分力を入れて答へたのではあつたが...
中原中也 「亡弟」
...随分力をつくしていることと思われる...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...隠れた後援者としては随分力を尽されていたようである...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...先生が亡くなられて、自分は他の多くの弟子たちと同様に、随分力を落した...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...隨分力になつてやらないものでもない」平次は膝を進めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――尤もことと次第では隨分力になつてやらないものでもないが――」平次の態度は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分力になつて上げようではないか」平次は靜かに迎へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにしては大分力の容れ具合が凄じ過ぎる! と軽い不安の念に打たれた...
牧野信一 「南風譜」
...それが充分力になつてゐるらしく思はれる...
水野葉舟 「言文一致」
...新種を飼い擾すに十分力が出ぬのじゃろう...
南方熊楠 「十二支考」
...十分力を添うべきことを約して...
宮崎湖処子 「空屋」
...この時代の鏡としての婦人作家の歴史だけは十分力を入れてまとめます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...深く根を卸した大木のやうにその足に十分力が入つてゐて...
森林太郎 「鼎軒先生」
...そちらの事にも充分力をそえる...
吉川英治 「黒田如水」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??