...吾は小心翼々としてぬき足さし足一分刻みに歩みつゝ...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...「いやいや、俺は何時繩目を受けるかも知れない身体だ、お園、退いておくれ、お園」思い直して丈太郎が、娘の身体を突き退けましたが、「あれ、丈太郎様、どうぞ思い直して、元のお前の心になって下さい、仏像を焚く代りに、一寸刻み、五分刻みに、私の身体を焚いても構わない、丈太郎様、丈太郎様」娘はその柔かい弾力的な肢体を揉んで、丈太郎の身体から離れようともしません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その魂と肉体を一分刻みに……見る見るうちに亡ぼして行こうと試みている事がわかり切っていた...
夢野久作 「鉄鎚」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??