...飯を食ふことは犬と人とを分つに由ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...兵役に服すると兵役に服せざるとは乞食と市民とを分つに由ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...技術に関する無理との二つに分つことが出来る...
石川欣一 「山を思う」
...随分つらいもんだけど...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...しかし今晩あなた方は私の話をきいてそれが分つた筈です...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...氷峰はやツとその意味が分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...根本は保守家であることが分つたよ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そんなことが多少でも分つてたのかい?」「さうでもありませんが――」「僕はまた君を小僧同樣に思つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...决して之を他へ分つを許さざる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...犬達も彼の言葉が分つたか...
豊島与志雄 「犬の八公」
...彼は友情を分つことを許さなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――お嘉代(かよ)を刺して二百九十二兩を盜つた曲者なら分つて居るぢやないか」錢形平次は事もなげに應(こた)へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その是非を分つべからず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...誰にも分つて低俗に堕さぬ大衆舞踊の創作...
正岡容 「巣鴨菊」
...それが分つた時、私は泣いちやいました……」私達も眼頭(めがしら)があつくなつた...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...)と嘉助は半分思うように半分つぶやくようにしました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...この二者を分つことはできぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...とさう君は思つて不愉快なのは分つてゐる...
横光利一 「書翰」
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