...発見の喜びを他人に分つというつもりである...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...それより自分の惨(みじ)めさと滑稽さが自分に分つたといふことが重大であつた...
芥川多加志 「四人」
...此の大切な事が分つたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ぢつと腰をかけてゐる裾の方から冷えて来るのが龍子にはつきり分つてゐた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...どこでも受け付けない事情が分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...けふ、初めて縫ひ上つたセルを着てゐるのをちらと見て、義雄はかの女がこれを見せびらかしに行つたのだ、な、と分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...要は二人の順礼姿と袂(たもと)を分つことになった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...多少其の理由も分つたかの如く感ずるのであります...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...この両者は分つべからざる関係にある...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...真如と無明を分つ以上は...
中里介山 「大菩薩峠」
...前者を十一位に分つと後者が四位...
中里介山 「大菩薩峠」
...それもさうかと一応は分つたらしかつたが...
中原中也 「引越し」
...戌刻(八時)過ぎまでの間に下へ降りた者の仕業(しわざ)ぢやありませんか」「よく分つた話だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...的に成つては隨分つらい事もあらう...
樋口一葉 「十三夜」
...その是非を分つべからず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...私が彼に適(あ)つてゐると分つてゐたからである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...羽衣の在所(ありか)が分つたよ...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...今彼にはその理由が分つたやうに思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
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