...直きお会ひ出来るのも分つてゐますから...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...どこでも受け付けない事情が分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...直ぐそれがお鳥の訴へた臺どころの手傳ひであると分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...氷峰はやツとその意味が分つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...太宗はよく書が分つて...
薄田泣菫 「茶話」
...たもとを分つことになっても致し方ない...
高見順 「いやな感じ」
...近代画家の絵には随分つまらないのや乱暴なのがあるが...
寺田寅彦 「二科会その他」
...よしんば現在書目で書名が分つても...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...「分つてらつしやるくせに...
長與善郎 「青銅の基督」
...「何が分つたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五徳(とく)の足なら分つてるが――」「馬鹿だなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よし居處が分つたとて彼の子は逢ひに來ても呉れまじ...
樋口一葉 「にごりえ」
...フェアファックス夫人も私のことを是認したことが私に分つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それはよく分つてゐましたが...
牧野信一 「蛍」
...それ故に存在と解釈とは唯抽象的に分つことが出来るばかりであります...
三木清 「消息一通」
...萩原自身からいふと室生はおれを分つてゐないといふ...
室生犀星 「交友録より」
...重たい鎧を着かざつたさむらひ共よりは強いことが分つて眞劍にあらがふ氣になつたらしい...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...」は底本では「分つてあるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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