...取分けて此下宿の...
石川啄木 「菊池君」
...互(たがい)に苫を取って分けて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...件(くだん)の暖簾を分けて...
泉鏡花 「婦系図」
...そのとき雑草の繁みを分けて...
海野十三 「地球盗難」
...おいしい果物を分けてやりました...
鈴木三重吉 「星の女」
...少し分けてくださいと頼むと...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...「働く人の食料を分けてもらうのは気の毒」と私が申すと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...数字の上に分けてみたくなるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...恰も冷たいメスで人間の心理を切り分けてでもゐるやうな...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...全市を四つに分けている...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...群衆を押分けて演壇の近くに立現われて来た二人の人物...
久生十蘭 「魔都」
...また来ますよ」のれんを分けて出て...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...随分沢山あるから御寺の人にも分けてやろうじゃあないか...
水上滝太郎 「果樹」
...四季に分けて宮があそばす念仏の催しも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もろともに分けて負へ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...学生たちの間を分けて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...危なっかしい小径(こみち)を分けて...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...荒々しく枯れ靡いてゐる草を押し分けて――もうその草原に來ると路は絶えてゐた――その一番高い所まで登つてゆくと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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