...その人波の中を分けて...
芥川龍之介 「邪宗門」
...また二筋に分けて前とかうしろへ垂れるのもあった...
上村松園 「髷」
...菜園のツマミ菜をひと掴み分けて欲しいと頼んだのです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...わしの財産は一文も分けてはやらぬぞ...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...死人を分けてござるだよ...
薄田泣菫 「茶話」
...つぎにそこから出ている小枝を分けて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...その理由はだいたい二つに分けて考えることができる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...河口に近く流れを二つに分けている洲(す)の方に...
徳田秋声 「縮図」
...之を報知的部面(Anzeigenteil)とテキスト的乃至編集的部面(Texts-Redaktionsteil)と名づけ分けても好い...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...その火を選り分けて...
豊島与志雄 「変な男」
...白樺やや落葉松の立ち並んだ間を分けて...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...碌さんは胸まで来る薄をむやみに押し分けて...
夏目漱石 「二百十日」
...暖簾(のれん)を分けて貰ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...葛木と光麻呂をひき分けて東の台で寝起きさせるようにした...
久生十蘭 「無月物語」
...「社會を描く作家を二種に分けてもいい...
堀辰雄 「フローラとフォーナ」
...きばってさしあたり三十フラン分けてあげようよ」「四十フランにしてもらおう」「いいや...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...猪(いのしし)の分けて来るように...
吉川英治 「新書太閤記」
...三宅翁は携えた杖で茂った草や落葉をかき分けていたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索