...私共も相当に荷を分けて背負った...
石川欣一 「可愛い山」
...このはづれまで數尺の積雪を分けて來るものはないと云ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...毎日少しずつに分けて...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...水底の藻の塊を押し分けて...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...何の奇もないこの体形書からさえも汲み尽せぬ秘密の臭いを嗅ぎ分けているのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...二冊に分けて、十六日までの分は用箪笥の抽出に収め、十七日以後の分は二階へ持って行って書棚に隠す...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私は水音を便りに荊棘(けいきょく)の間を分けて泉の縁へ降りて行きました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...□文芸作品の価値は二つに分けて観ることが出来る...
種田山頭火 「其中日記」
...御飯を分けて食べさせていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところでさういふ声をよく聴き分けてみると...
中原中也 「文学に関係のない文学者」
...蔽(おお)いかかる草を押し分けて...
夏目漱石 「二百十日」
...分けて貰つたけど...
林芙美子 「朝夕」
...焼野原の灰掻き分けて迄も圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...「分けて貰えることは貰えるがあんな処仕様があるまい...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...これを分けてみると...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...その中に山の如く積み上げたる藁の束を押し分けて...
夢野久作 「白くれない」
...彼らの間を分けて...
横光利一 「日輪」
...それを背中の所できちんと分けている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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