...まっ暗に襲いかかる波のしぶきをしのぎ分けて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...肉(チキン)を切って皿へ取分けてやる...
泉鏡花 「婦系図」
...綺麗に分けてやって...
泉鏡花 「婦系図」
...枝葉を分けて詮索した...
薄田泣菫 「茶話」
...私の頑健を分けてあげたい...
種田山頭火 「其中日記」
...分けて此の秋くらい...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...野菜を選(え)り分けていた百姓女が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一枚の莚(むしろ)を分けて坐った兄妹(きょうだい)は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「千両の当りは鶴の一千二百三十四番だぞ」呼ぶ声に応じて、「私でございます」水のごとく冷静に、疎(まば)らになった、人垣を分けて、書留役の前へ近づいたものがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高い炭を分けて貰ひに行つた...
林芙美子 「浮雲」
...もう磨滅しかけた碑銘を讀み分けてゐた女が突然言つた...
堀辰雄 「生者と死者」
...ロックは觀念を單純なものと複合したものとに分けて...
三木清 「認識論」
...また使主の音声の調子を聴き分けて頭を下げたり振ったりするよう仕込み...
南方熊楠 「十二支考」
...二度のことでわたしの分けてやれるものは皆わけてしまいましたしね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここへ引越の時貴嬢(あなた)のお家から分けて下すった醤油がモーなくなりかけましたから一樽買おうと思いますが醤油はどういうのが良いのですか」と用事を問われてお登和も無下(むげ)に去り難(がた)く...
村井弦斎 「食道楽」
...余分があったら実費で分けてもらいたいってね...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...手を分けて調べてみると...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...四分の一弱の兵を玄徳に分けて...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索