...雪と見分けが附かなくなつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なかなか見分けはつきませんよ」川手氏はあきれたように...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ガサガサと木の枝を分けて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...十二ヶ所に分けて隠してあるが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...賞金の半分は分けられて...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...私の髪を二つに分けて編み...
鷹野つぎ 「窓」
...ここにはかりに二つに分けて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...慰楽を描き和楽を描く文学とに分けて見て...
高浜虚子 「俳句への道」
...それを子供が聴き分けない筈はないと思った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...黄色いボール紙に自分で膠(にかわ)を引いてそれにビチューメンで下図の明暗を塗り分けてかかるというやり方であった...
寺田寅彦 「自画像」
...それからまた岱水では「醤(もろみ)のかびをかき分けて」というのと...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...家出をした娘に持参金を分けてやったのにもかかわらず...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...父の顔を見分けると涙を流した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...灌木の繁みを押し分けながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「分けろ、引分けろ」曹操は台上から苦笑して命じた...
吉川英治 「三国志」
...ひとたび魏がその尨大(ぼうだい)な兵力を分けて...
吉川英治 「三国志」
...自分の麾下(きか)から分けてやる程な兵力は今ここになかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...道具市のがらくたでも選(え)り分(わ)けるように分けているうちに...
吉川英治 「親鸞」
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