...君にも分けてやらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...眼を血走らせながら手分けで探しはじめた...
大阪圭吉 「三狂人」
...事を分けてお話も申上げ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そのいずれを選ぶかによって観客の定型を二つに分けることもできそうである...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...分けのれっきとした芸者で...
徳田秋声 「縮図」
...地主諸君に夫々手分けをしてやって貰うというのだから...
戸坂潤 「社会時評」
...かかる幼児の内部を読み分けうる者は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...途中茅野原を分け行き候へば...
中里介山 「大菩薩峠」
...半蔵が福島嘉平太殺しを思い止まって三千両を山分けにする気になりつつあることを見抜いたのも跡部満十郎でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...両者を見分けることは出来ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...しかるに綿羊と山羊の見分けが出来ぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...現在では紫の女王のほかに分ける心が見いだせない源氏であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...負けるくせに辛抱づよく闘ふ鉄は引き分けてやつても戦ひを挑んできかなかつた...
室生犀星 「鉄の死」
...当時は小児でも真ん中から分けたもので...
山本笑月 「明治世相百話」
...ことにさき分けの錦袍榴(きんぽうりゅう)は珍品とあって特別扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
...あらゆる方面に手を分けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...だいぶ酔ったらしい天堂一角、振分けを解いて、今まで二人に示したことのない、蜂須賀阿波守のお墨付(すみつき)を出してみせたりした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わが心に善悪を分けて善しと思い悪しと思うことを捨て...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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