...タングだとかも分けてくれますが...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...ガサガサと繁みを分けて姿を消してしまった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...分けても十箇の罐詰と十斤の食パンの謎は...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それは実の血を分けた叔父様じゃありませんか』『叔父様だから怪しいのでございますよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...手分けに運動せば一日千金の価...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この人は巖を押し分けて出てきます...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...じぶんたちの食べるものを分けてやりました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...指はそれを択り分けるのでずきずきしたくらいであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その邊を掻きした指の痕も見分けられるやうに思はれた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...サクサクサクと落葉を踏んでサヤサヤと萱(かや)の葉を分け...
橘外男 「逗子物語」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...一軒の主(あるじ)となった今、銀子は時々このお神のことが想(おも)い出され、大阪へ落ちて行ったとばかりで、消息も知れない彼女のそのころの、放漫なやり口の機関(からくり)がやっと解(わか)るような気がするのだったが、分けや丸、半玉と十余人の抱えの稼(かせ)ぎからあがる一万もの月々の収入も身につかず、辣腕(らつわん)を揮(ふる)いつくした果てに、負債で首がまわらず、夜逃げ同様に土地を売ることになった彼女の生涯もひどく数寄なものだと思われるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...掘り出して吹き分けて使いこなす仕組みがあるのだ」「へえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四人手分けをして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山中に分け入って吹き試みたために...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...昼と描き分けられた一面の風景画のような心であった...
「一本の花」
...今度大弐のほうから来た綾や薄物は他へ分けて贈った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少しでも動いているもので見分けられないものとてもありませぬ...
室生犀星 「花桐」
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