...自分が悪い事をしてしまったやうな感じがするのを打ち消す事は出来なかった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...そして其の夜は気分が悪いと云つて寄宿舎には帰らず造花用の染料を多量に服(の)んで苦悶してゐる処を発見されて...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...どことも知れず気分が悪いときに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それほど気分が悪いのならジンかコニャックでも引っ掛けて...
橘外男 「葛根湯」
...「御気分が悪いんですか」私がそういいながら支えようとした途端に...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...そしてほとんど自分が悪いとさえ考えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は気分が悪いと断って...
豊島与志雄 「反抗」
...自分が悪いんだと...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...自分が悪いと思えなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...自分が悪いことをしておいて...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...まだ宵の内に気分が悪いと言い出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おかあさんは何だか気分が悪いといって早くおやすみになったので...
林芙美子 「お父さん」
...「なんけえ?」「うちの人が、気分が悪いと、いいよる...
火野葦平 「花と龍」
...なんだかすこし気分が悪いものですから……」青年はすぐその近くに一つの小さなカッフェを見つけた...
堀辰雄 「聖家族」
...気分が悪いと言ったって胃腸の不健全な人なら気候の変化に感じて頭痛のする事もあろうが和女ほど強壮な人は滅多にない...
村井弦斎 「食道楽」
...菊千代は顔をそむけたまま気分が悪いといった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...実は私は自分が悪いということを百も承知しているのだが悪というものは何といったって面白い...
横光利一 「機械」
...名分が悪いからの」「……が...
吉川英治 「新書太閤記」
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