...行為の上に現ずるものとの二種に分かちてこれを略陳せんに...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...しかし彼は傷(きずつ)いた艦と共に、辛苦を分かち、墨西哥(メキシコ)の某港(ぼうこう)によって秘かに艦の修理に従事し、その完成を待って、再び太平洋の海底にもぐり、僚艦と一緒に、秘密の行動についていたのであった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...なお詳しくこのことを論ずるにはまず動物界を次のごとくに三部に分かち...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...便宜上これをいくつかの部分に分かち...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...息づまるまでにあふれてくる感激の情を分かち得るような若い熱烈な心を見出すことは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼と労苦を分かち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昼は園芸に夜は観想に分かち用いていたこの老人にとって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現在なしている無垢(むく)な事がらと過去になした偉大な事がらとに分かち与えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テナルディエはそれらと仕事を分かちたくないと思ってるのだと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物と物を分かち区別する間隙の可能がここでも問題となるのであった...
中井正一 「美学入門」
...現在の自分までが何かさういふ彼等の死者を守つてゐる悲しみを分かちながらいつかそれらの山々を眺め出してゐるのだつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...又一種の表情とも分かちがたいものを浮べながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...今松のような素寒貧にまで分かち与えられるおこぼれはとうていなかった...
正岡容 「寄席」
...村中近年までこの火を分かち...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...モンターニュにいるときとは幾分かちがった言葉を話す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現在のいわゆる西表島を二つの間切に分かち...
柳田国男 「海上の道」
...三人の佳麗な女囚の后(きさき)たちを分かち乗せて...
吉川英治 「私本太平記」
...――兵の分かちよう...
吉川英治 「新書太閤記」
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