...そしてその寒い期間は晝夜の分かちなく冷えるのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...なお詳しくこのことを論ずるにはまず動物界を次のごとくに三部に分かち...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...このことは三歳四歳の子供らに数種の玩具を分かち与えても明らかに知れるが...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...凡(およ)そ是等(これら)一味の友にわが見得せる所を如実(さながら)に分かち伝へんが為めに語らんとはするなり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...自分の喜びや法悦をあらゆる人たちに分かち...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...息づまるまでにあふれてくる感激の情を分かち得るような若い熱烈な心を見出すことは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜は星の精髄を眠れる花の上に分かち与えている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人はそれをひそかに他人へ分かち与えてはいけません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物と物を分かち区別する間隙の可能がここでも問題となるのであった...
中井正一 「美学入門」
...フランシスコは一切の私有財産を貧しき隣人に分かち与え...
永井隆 「この子を残して」
...姉は私の分かちがたい仲間だった――だがドアがバタンと閉じた時...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...現在の自分までが何かさういふ彼等の死者を守つてゐる悲しみを分かちながらいつかそれらの山々を眺め出してゐるのだつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...多くの枝(えだ)を分かち...
牧野富太郎 「植物知識」
...今松のような素寒貧にまで分かち与えられるおこぼれはとうていなかった...
正岡容 「寄席」
...村中近年までこの火を分かち...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...中代幾たびか政治の手を分かち...
柳田国男 「海上の道」
...張角は、その弟子たちを、三十六の方を立たせ、階級を作り、大小に分かち、頭立つ者には軍帥(ぐんすい)の称を許し、また方帥の称呼を授けた...
吉川英治 「三国志」
...――兵の分かちよう...
吉川英治 「新書太閤記」
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