...そしてその寒い期間は晝夜の分かちなく冷えるのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...司令官の職を分かち持てとおっしゃった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...禍福を分かち、苦楽を共にするというのがそれです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自分の喜びや法悦をあらゆる人たちに分かち...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼と労苦を分かち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどもそれでどうしようというのか! 娘に困窮を分かち与ようというのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現在なしている無垢(むく)な事がらと過去になした偉大な事がらとに分かち与えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...戸口の前に集まってもらった金を分かちながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつもパトラッシュと粗末なパンのかけらを分かち合ってきた手でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...そうして少し以前長崎地方の切支丹信徒は或る藩々へ数十人ずつ分かち預けて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...こはただ便利のために双方の持ち場を分かちたるのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...姉は私の分かちがたい仲間だった――だがドアがバタンと閉じた時...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...現在の自分までが何かさういふ彼等の死者を守つてゐる悲しみを分かちながらいつかそれらの山々を眺め出してゐるのだつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...落葉喬木で多くの枝を分かち...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...中代幾たびか政治の手を分かち...
柳田国男 「海上の道」
...張角は、その弟子たちを、三十六の方を立たせ、階級を作り、大小に分かち、頭立つ者には軍帥(ぐんすい)の称を許し、また方帥の称呼を授けた...
吉川英治 「三国志」
...諸国の軍勢八十万騎これを三手に分かちて吉野...
吉川英治 「私本太平記」
...また北へ大軍を分かち...
吉川英治 「新書太閤記」
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