...槍の白刄きらめくと見る間もなく...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...勇將ヘクト,ル胸に着る甲を鋭刄つんざきて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼と戰ひ青銅の刄を以て彼を打て』124 呼格...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヘクト,ルに飛刄を放つ勿らしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今や満身錆の廃刄なれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...堅い南瓜は小さな手の力では容易に刄が立たぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...寒(さむ)い風(かぜ)が冷(つめ)たい刄(やいば)を浴(あ)びせた...
長塚節 「土」
...けれども果(はた)して刄物(はもの)を用(もち)ひて...
夏目漱石 「門」
...其儘(そのまゝ)庖丁(はうちやう)の刄(は)を入(い)れて...
夏目漱石 「門」
...番頭の彦太郎を脅し――多分刄物くらゐは持出したことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刄先はピカピカ光つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄刄の刄物は?」「それもいづれ出て來るだらう――尤(もつと)もそのうちの一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女出入りの怨みを妬刄(ねたば)を合せた暗討のひと太刀に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「刄物は?」「それもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その刄と刄の間を割つて見てくれ」「あつ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その刄物が少し變ぢやありませんか」「お前も氣が付いたのか」「一度拭いて又血を塗(ぬ)つたやうですね、刄物の元の方に、拭いた跡が布目に殘つて居ますぜ、――そして死骸の袂(たもと)には、それを拭いた跡も殘つて居るやうで」八五郎の頭もなか/\よく働きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...將來の事を考へてみようと思ひます……」正直な人たちには刄向へないやうな哀れなものを感じると同時に...
林芙美子 「雨」
...斬り込んで来た奴を横薙ぎにして左刄高く振り上げた此村大吉...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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