...戰場中を巡る者――アトリトーネー・アテーネー其手を取りて導きて猛き飛刄を外らしむる―― 540かくある者は陣中にありて戰鬪恨むまじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勇猛のアートレ,デース其胸を踵に踏まひ鋭刄の槍を死屍より引き拔きぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...並びに額骨を貫く槍の鋭刄は頭腦無慘に碎き去り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...されども鋭刄を其手に取りてあすの朝...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...堅い南瓜は小さな手の力では容易に刄が立たぬ...
長塚節 「佐渡が島」
...遂(つひ)には手(て)にした鎌(かま)の刄先(はさき)で少(すこ)しづゝ土(つち)をほじくりつゝ女(をんな)は白(しろ)い手拭(てぬぐひ)の端(はし)を微動(びどう)させては俯伏(つゝぷ)しなから微笑(びせう)しながら際限(さいげん)もなく其處(そこ)に凝然(ぢつ)として居(ゐ)ようとする...
長塚節 「土」
...メスの刄を調べてゐた水島はかちりとそれを硝子臺の上に置いて...
南部修太郎 「疑惑」
...お前は何か刄物を持つて居たか」新三郎の問は次第に現實の問題に觸れて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手向ひするか」カツとなつて斬り込む大川原五左衞門の刄(やいば)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直刄(すぐは)の短刀で左首筋を貫(つらぬ)き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二條の刄(やいば)に追ひ詰められた平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奉公人のうちで刄物を持つてゐた奴はなかつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刄先はピカピカ光つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幅の廣い出刄庖丁のやうな奴だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの直刄(すぐば)の匕首が火の中をサツと飛んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の持物と――皆んなに知られてゐる刄物で人を殺し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...闇の刄が、柳の蔭から、サツと浴びせて來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして坊やが刄(やいば)や鉛の熱湯の下で泣き叫ぶのが聞えたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
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