...日本刀の中にも「雷動」の刃文があります...
...刃文(はもん)の匂いのところを見渡しているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...刃文のおおらかさは古刀の風をよく写している...
山本周五郎 「末っ子」
...「この地鉄の艶(つや)、刃文の豪放さと、小乱れのまじっているぐあい、これが相州物の古刀によくみる味です」平五は刃文を仔細に示して云った、「身幅のわりに重ねが薄いのは研ぎ減りでしょう、いちど火をかぶって焼直したものらしい、それでこの中心(なかご)がただれているんです、ただれてはいるが、この中心のざくっとした品のよさ、これは新刀にはない味ですから、ここのところをよく見るように云って下さい」「私にはよくわからないが」と主殿はおちつかない顔つきで云った、「貞宗だなどと云っていいだろうか」「貞宗として伝わっていると云えばいいんです、そしていま説明した要点をうまく並べれば、みんなめくらだからわかりゃしない、きっと連中びっくりしますよ」「しかし、もしも偽物だとわかったら」「わかったって貴方の責任じゃあない、新庄家伝来なんですからね、大名の家蔵にだって偽物は幾らもあるし、そんな心配をする必要はありませんよ」「やってみるか」と主殿は云った、「ではひとつ、やってみるとしよう」平五は少しも心配しなかった...
山本周五郎 「末っ子」
...刃文や中心の説明までするだろうと思うと...
山本周五郎 「末っ子」
...「刃文のどこやらは新藤五にそっくりだが...
山本周五郎 「末っ子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??