...刃の如き爪は魚の脊を穿(うが)ちたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...白刃に袂(たもと)を打着せながら洋燈(ランプ)の心を暗うする...
泉鏡花 「活人形」
...刃先に妙なしみがついて居ります...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...刃向かえないのです...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...あらゆる剣は皆両刃(もろは)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...泥棒もコソコソは罪軽く白刃を閃かすものは罪重し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...刃(やいば)で死ねずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...さほどの乱刃が月光の下に行われた京の天地とは……およそ方角の異った方へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...双刃の刀で背後(うしろ)から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――どうしてそんな怪我をしたんだ」「自分の持った出刃庖丁で切ったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お勝手の出刃庖丁でもなくなっちゃいないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おびやかされ如何にこれに刃向ふべきかと...
牧野信一 「浪曼的月評」
...その私邸で刃傷(にんじょう)した事情について...
吉川英治 「大岡越前」
...小脇にしていた偃月(えんげつ)の青龍刀をさしのべてその薙刀形(なぎなたなり)の刃さきに...
吉川英治 「三国志」
...蜀軍数十万を殺すに何の刃(やいば)を要そうや...
吉川英治 「三国志」
...あけくれ血や白刃(しらは)になれた戦国武士の悪い者のうちには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...刃渡(はわた)り一尺(しゃく)四寸(すん)の鉈薙刀(なたなぎなた)をふるってりゅうりゅうとせまり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...少し刃を見せた白鞘(しらさや)の短刀が載せてある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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