...白刃(しらは)の光りを見ると...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...(手首を取って刃を腕(かいな)に引く...
泉鏡花 「海神別荘」
...怨恨(うらみ)の鎌の刃とは...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...その手はまたひょいと剣(つるぎ)の刃(は)になってしまいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...刃物のような光のある地平線の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今ではすっかり刃がかけてしまっていました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...刃(やいば)を打たれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「刃物は?」「脇差だろうと思うけれど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも今にも懐中から刃ものが飛出しそうで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かつ両刃あり怖ろしい傷を付ける...
南方熊楠 「十二支考」
...俺の子ッ」崖っぷちの灌木に縋(すが)って、彼が、泣くような叫びを谷間へ投げた時、探り歩きに、追いかけてきた外記が、「やッ、よくも父を」――と、仰天して、自暴的に、宙へ、十手を抛り捨てると、腰の刃を、抜き打ちに、雲霧の背へ斬りつけた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ニヤリと刃渡(はわた)りをながめていると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...『退(すさ)れっ!曲者(くせもの)っ』豹(ひょう)のように躍りかかって来た刃がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...刃をさっとふりかぶって...
吉川英治 「親鸞」
...閃刃(せんじん)とともにおどり出さない限りもない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そう深く入った刃ではないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通がとたんに、ひいっ――と声をあげたのも、刃物の先よりも、又八の顔にあらわれたその恐(こわ)さだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...尋常に刃向っても勝てぬ相手...
吉川英治 「宮本武蔵」
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